餃子ランナーは電子機器の夢を見るか?

ランと餃子とデジタルガジェット。ときどき、映画や雑誌の話。言いたいことを言い捨てるブログ。

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「なぜ走る?そこに餃子があるからだ」ラン30kmの記録(第六章)

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(承前)
大森から、次の目的地である品川までは5.6km。
餃子マラニック行程中、2番目に長い区間距離だったが、皇居1周プラスちょっとの距離なので、たいしたことはないと思っていた。
しかし、僕は甘かった。皇居のように勝手知ったる道ではないので、実際の距離よりもやたら長く感じるのだ。信号でたびたび止められてリズムが崩れるし、想像以上に細かいアップダウンがあるのも辛かった。
当初11人からスタートした行程は、いつしか4人になってしまっていたが、皆も、結構疲れてきていたようだ。スピードがそれほど上がらない。おまけに日がどんどん暮れてきて、焦りは募るばかり。
当面の目的地である8軒目を出た後、9軒目の大連(三田)はスキップと決めていたが、10軒目のパオ(虎ノ門)もスキップせざるを得ないかなぁ、という状況になっていた。
青物横丁新馬場、北品川…。第一京浜沿いの道を、京浜急行の駅を横目に見ながら、僕らはひた走った。本当に長い、長い道程だった。品川駅の灯りを見た瞬間、僕はほっとしてしまったほどだ。
ここまで来ればもう安心。時刻は6時近く。すっかり真っ暗になってしまったが、あとは8軒目の店を目指すばかり。
走りながら僕が待ち侘びていた店は…。
玲玲 in 品川

一味 玲玲だった。
辿り着いた瞬間、至福の思いがこみ上げてきた。個人的に、都内でベスト5に入ると思っている餃子店だ。
品川の店を訪れるのは始めてだったが、新橋にある本店には、これまでたびたび訪れて感動に浸っている。
この店は、品川駅港南口すぐの品川フロントビル内にあるのだけれど、ビルに入ってすぐ、ワープ組のランナー仲間たちが迎えてくれたのも嬉しかった。感動の再会だ。
餃子の焼き上がりにはしばらく時間がかかったけれど、最高に居心地がいい休憩所があったので、時間は気にならなかった。僕らは、中華街から辿ってきた道程を反芻などしながら、出来るのを待った。
そして…。
トマト焼餃子@玲玲
トマト焼餃子、登場!
何とも凄い、羽根の超大盤振る舞い。しかし、この店の本質は羽根ではなく、餃子本体そのもののジューシーさだ。とびきりもちもちの皮を噛むと、猛烈な肉汁が口内に迸る。熟成されたトマトの酸味と豚肉の風味が絡み合って、最高に旨い、旨すぎる。
この店は、十数種類の具を、焼・水・蒸の3種類の調理法で食べることができるので、そのバリエーションは無敵。だから、「トマト」の「焼餃子」数個だけで終わらせるのは本当に勿体なかった。近々、別途に機会を作って訪れたいと思う。
絶品餃子に舌鼓を打ちながら、僕らは、ゴールへ向けての行程を考えた。既に9軒目、10軒目予定だった店はスキップすることに決めていたから、後は、赤坂のゴールを目指し、一目散に走り抜くだけだった。
しかし…。(以下、第七章へ続く)
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