Roco Earthquakeがお披露目されたのは、2011年4月8日。
あの東日本大震災から1ヶ月も経過しておらず、まだ激しい余震が起きまくっていた頃だった。
最近のガラケー類には、エリアメール機能が標準搭載されているから、職場や電車の中ではあの嫌な音が鳴りまくっていた。僕は、いつ来るかわからない巨大余震の影に怯えながら、エリアメールの使えないBlackBerryを寂しく感じていた。
そんなBBユーザーを、UGさんは救ってくださった。
今回の東日本大震災では未だに余震が続いています。私ができることを考えたときに、これに行き着きました。少しでも今後の役に立てば幸いです。
BlackBerryでは緊急地震速報は受けられません。ただし似た仕組みは作れます。この方法が良いかどうかはわかりませんが、緊急地震速報を取得する仕組みはキャリアで持ってますので、うまく連携してぜひキャリアのサービスとして実装して欲しいという願いがあり作りました。
BlackBerryで緊急地震速報っぽいものを受ける :: Another Rocomotion
Roco Earthquakeは、この翌日から配布が開始された。
僕は瞬時で9700にインストールしたことを思い出す。何しろ、あの時はこんな状態だったから、どれほどこのアプリが心の救いになったことか。
余震に悩まされるBlackBerryユーザーの為に、自らの時間とお金を削って、こんな素晴らしいアプリケーションを作ってくださったのだ。その志の高さに頭が下がる。何度感謝しても感謝の言葉が尽きない。
一昨日、そんなRoco Earthquakeの配信終了が発表された。
6,000名を超え、たくさんの方にご利用いただいているRoco Earthquakeですが、現在の予定ではサーバの契約が終わる2012/4/30頃に配信を終了致します。
当初、docomoが対応するまでという気持ちで始めたこのアプリですが、docomoが来年2月か3月にリリースする9900からはエリアメールに対応するというアナウンスがありました。よって、BlackBerryも9900においては緊急地震速報に対応されることになりますので、Roco Earthquakeの役目も終わります。
Roco Earthquakeの終了について :: Another Rocomotion
UGさんはさらっと書いておられるが、サーバの契約とその維持には相当な出費がかかっているだろうし、リリース以降も、ユーザーたちのリクエストに応えて、アップデートがなされているので、開発時間も大いに費やされている筈だ。
来年4月に終了してしまうのは残念だけれど、ここまで対応してくださったことに感謝すべきだし、この素晴らしいアプリケーションの存在があったからこそ、支持されたからこそ、docomoの重い腰が上がって、9900でのエリアメール対応が実現したのではないかと思っている。
UGさんの素晴らしさは、このアプリケーションだけではない。webサイトのRocomotionは宝の山で、Rocoブランドのアプリケーション導入により、BlackBerryの利便性は飛躍的に高まる。そのいくつかは、BBにプリインストールしておいて欲しいと願うほどだ。
こんなことは、今更僕が言わなくても、BBユーザーの人なら誰でも判っていると思うけれど、それでもあらためて言わずにいられない。UGさんは本当に素晴らしいと。
あらためて、心から、敬意と感謝。
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