餃子ランナーは電子機器の夢を見るか?

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ストレスフリー&格別の「いわて北上マラソン」だからこそ達成できたPB

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東京から新幹線で3時間。

スタート時間(AM8:50)的に日帰りは無理。だから当然前泊になる。満身創痍で走り抜いた北海道マラソンから1ヶ月余りしか経っていないというのに、我ながら酔狂だと思うけれど、もともとそれは計画済みだったことだ。
だから、北海道マラソン以降も、この大会に向けて悔いのないように走り込んできた。灼熱の北海道で達成したサブ4を、まぐれだと言われたくなかったから。

発着地点は、北上陸上競技場。
朝一番は、靄がかかった感じの肌寒い天気だった。しかし、次第に晴れてきたし、適度な寒さはマラソンに絶好だった。

都会のマンモス大会とは異なり、参加人数が1,000人にも満たない小規模な大会だから、受付はガラガラ。
着替えは、体育館の更衣室(鍵付きロッカーあり!)を使えるし、別途休憩スペースもあった。別途、貴重品預かり所も用意されていて、至れり尽くせり。
トイレも全く並ぶことなく、実に快適に使えた。こんな大会、なかなかない。

この大会の目玉と言える、「スペシャルドリンク」受付所。
市民ランナーがスペシャルドリンクを用意できる大会と言えば、大田原マラソンが有名なのだろうけれど、あの大会は給水所に大量のスペシャルドリンクが並び、探すのも一苦労らしい。しかし、このいわて北上マラソン受付は、ガラガラだった。
スペシャルドリンクを置けるのは、陸連登録者に限る」という制限はあるけれど、逆に言えば、陸連にさえ登録していれば、これだけの特典を得られる。僕は東京陸連に登録しているので、その恩恵を享受させてもらうことにした*1
ということで、入念に作戦を練って、8カ所全てにスペシャルドリンクを準備。普段飲み慣れているアクエリアス ビタミンガードを2カ所、ショッツエナジージェルを3カ所、アミノバイタルゼリーを2カ所、豆乳を1カ所に提出した。
スペシャル「ドリンク」所ではあるが、ゼリーやジェルなどを置いても構わない。そしてこれが非常に助かった。ウェストバッグなどに入れておかずに済むからだ。適度なタイミングで供給してもらえるし、身体が軽くなって非常に嬉しい。

ドリンク類は、100均で買ったドレッシングボトルに小分けして入れた。そして、目立つようにゼッケン番号の蛍光シールを貼付。給水所で紛れることを恐れたのだけれど、そんな心配は全くなかった。
なんと、僕が給水所に近づくたび、100mぐらい手前にいた係員が、「×××番、スペシャルドリンク入ります」と言うようなことを、給水所に向かってスピーカーで叫ぶのだ。そして、それを聞いた給水所の係員が、僕の番号がついたドリンクを探し当て、手渡してくれる!。いやはや、これは感激。
僕のような一般市民ランナーが、このような特別扱いを受けられる経験なんて、滅多にない。もしかしたら、全国で唯一この大会だけかもしれない。これだけでも疲れた身体に力が漲ってくるような気がした。
8カ所中、2カ所ぐらいはスピーカー告知のないところもあったけれど、スペシャルドリンク類が少ないせいか、僕が遅すぎて殆ど片付いていたせいなのか、迷わず見つかった。
何だかスペシャルドリンクのことばかり書いてしまったが、道中のコースも素晴らしかった。アップダウンが多く、キツイ部分もあったけれど、北上川のせせらぎには心が和んだし、人数は少ないながらも、応援の人たちは皆温かかった。
そして感動だったのは、ゴールインの瞬間。
この大会は、北上陸上競技場を発着としているため、41km地点を越え、競技場の近くまで戻ってくると、さまざまな人の名前を告げるアナウンスが響いてきた。
そう、この大会は、なんと、ゴールインした人全ての名前をコールしてくれるのだ。
競技場に入ってトラックを1周。ゴールイン直前になった頃、ゼッケン番号とともに、僕のフルネームもコールされた。いやはや、本当にこれはたまらない。なんという格別さだろう。
道中の交通整理や誘導なども見事、その他さまざまな点に至るまで、ストレスの全く掛からない、本当に素晴らしい大会だった。運営者に拍手。

そのような運営の素晴らしさ、そして、スタード時の気温が低めだったこともあり、最後まで悔いなく走り抜けた。記録は3時間48分51秒。北海道マラソンの記録を7分更新するPB(自己ベスト)だ。嬉しい。
そして完走後も、感動は続いた。

競技場の外に出ると、写真が大量に飾られたボードがあった。
何かと思って近づいて見てみると、「ゴールインショット」だった。しかも「御自分の写真をお持ち帰り下さい」と書かれており、何とびっくり無料提供。素晴らしいサービスではないか。
着替えを終えて立ち寄った頃には、僕の写真も飾られていたので、大切に持ち帰らせていただいた。プロの写真だけあり、こんな僕のショットでも素晴らしく撮れており、感動。

競技者にサービス提供された「おにぎり2個と、地元名物のいものこ汁」。ボリュームたっぷりで、とても美味しかった。

参加賞はお米だった。
マラソン関係のグッズなどでなかったのは残念だけれど、お米は好きなので、これはこれで嬉しい。
とにかく本当に素晴らしい大会で、僕は今も余韻に浸っている。新幹線代など掛かっても、参加する価値のある大会だと思う。来年も絶対に参加するつもりだ。
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*1:陸連登録は、登録料さえ払えば誰でも登録できる。料金は都道府県によって異なるが、東京都では年間3,400円。記録が公認として残る他、大きな大会で前の方からスタートできるなどのメリットもある。持ちタイムなどは無関係。


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