餃子ランナーは電子機器の夢を見るか?

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世界陸上の男子マラソンを見て感じたこと

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マラソンは、個人競技だと思っていた。
自分が走るようになってから、尚更その思いは強かった。しかし、今日の世界陸上のようなレースを見ると、「国」を賭けての駆け引きも重要な要素であると痛感した。ケニア勢の戦略があまりにも見事だったからだ。

21キロ過ぎの上り坂だった。横一列に並んだ4人のケニア選手は何か言葉をかわした後、最も自己記録が遅い格下のバーマサイが「捨て駒」として飛び出し、後続をふるいに掛け始めた。(中略)
日本陸上競技連盟の坂口泰・男子マラソン部長はレース前、「ケニア勢は戦略的に勝負してくる」と語っていた。その通りの展開になり、日本勢は後続集団で粘るしか対抗策を見いだせなかった。
世界陸上:男子マラソン 日本、アフリカ勢と力の差 - 毎日jp(毎日新聞)

そもそも、21km地点で、先頭集団に4人を並べられる層の厚さ故にできることだけれど、これをやられては、太刀打ちできる筈がない。
僕は、食い入るようにTVを見ていたのだけれど、この揺さぶりで、完全に「勝負あったなぁ」と思った。
日本勢では、堀端が何とか7位入賞。ただ、レース後に倒れこんだことからわかるように、死力を振り絞っての入賞だった。そして、安定した走りを見せた中本が10位。
市民ランナーの川内は、スタート直後のトップ集団から、途中31位まで後退。どうなることかと思ったけれど、根性で盛り返して18位。日本人の期待を一手に背負い、プレッシャーも大きかっただろう。その中で、よく頑張ったと思う。暑さにやられてしまった感もあるので、冬の福岡、そして東京で巻き返し、五輪切符を目指して欲しい。
日本は、団体で銀メダルを獲得した。
ただ、国別上位3人の走破時間を、単純にトータルして「団体」と呼ぶのは、如何なものかという気もする。ケニア勢のような戦略があるから、あながち意味がないとも言えないだろうけれど、日本勢にとっての「団体銀」は、戦略によって得られたものではなく、単に結果の集積に過ぎないと思うからだ。
どのような形であれ、3人それぞれの力走があったから「銀」という結果も得られたわけで、素直に祝福すべきなのだろう。しかし、当の本人たちにしても、一番大事なのは自身の順位であって、団体で「銀」と言われても単純に喜びにくいところがあるのではなかろうか。
今日の結果を見る限り、世界の壁は非常に厚いけれど、次こそは、日本勢の個人メダル獲得を夢に見たい。
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