停止しても停止しても送られてくる楽天市場からのメール群。
以前は、基本的にゴミ箱などへ振り分けしていたのだけれど、それさえもすり抜けてくるし、100回に1回ぐらい気になる情報が送られてくることもあるので、最近は放置して華麗にスルーすることにしていた。
そんな「100回に1回」が一昨日やって来た。やっぱりこのsubjectは見逃せない。
おぉ、ついにあの「餃子の王将」が楽天市場に登場したのか!
これまで、王将は通販を行っていなかった筈なので、やっぱりこれは気になった。ということで、早速リンク先に飛んでみると…。
大阪王将じゃんかよorz
こっちの王将(=大阪王将)が通販をしていることは知っていたし、実店舗の味もそれほど嫌いではなかったのだけれど、騙し討ちにあったような気がした。そりゃぁそうだろう。「王将の餃子」ならば、まだ意識してかかるが、「餃子の王将」と云われると、やっぱりあの「餃子の王将」だと思う。
もともと、5人に1人は間違えている(ICHIZO調べw)のではないかと思っているのだけれど、この表現は反則だ。
…と思っていたら、案の定、以下のような内容のお詫びメールが届いた。
Subject:楽天ランキング市場ニュースの記載に関するお詫び【楽天】
7月11日に配信いたしました楽天ランキング市場ニュースの件名の一部におきまして表記に誤りがございました。弊社の不備によりお客様の誤解を招くこととなり、またお客様並びに株式会社 王将フードサービス様、イートアンド株式会社様、株式会社カラーズ様に多大なご迷惑をおかけしたことを深くお詫び申し上げます。この度は誠に申し訳ございませんでした。
「間違えられた」側である王将フードサービス(=「餃子の王将」経営)のみならず、大阪王将経営のイートアンド株式会社や、通販担当の株式会社カラーズにも謝っているところをみると、これは楽天側の完全なボーンヘッドだと思う。
もともと紛らわしいのだし、餃子が先だろうが王将が先だろうが、大して違いはないのではないか、と思う人がいるかもしれない。
いや、それが大違いなのだ。その理由は、僕がクドクド書くよりもWikipedia餃子の王将項目に記載されている、「のれん問題」を読んでいただく方が分かりやすいだろう。
大阪王将は王将フードサービスの創業者の親類が独立して始めたものだが、大阪王将がチェーン展開を始め、王将のお膝元である京都にも出店したことから、事態を重く見た王将フードサービスは店舗名に「王将」の使用をさせないように求め提訴に踏み切った。
しかし、裁判所の勧めにより、結局和解。和解内容については、王将フードサービスは「餃子の王将」として、また大阪王将は「大阪王将」または「中華王将」としてそれぞれ「王将」を使用できる折衷案的なものとなった。但し、掲げる文字通り看板と言っても良い「ぎょうざのー」という下りは本家である王将フードサービスのみが使用できる事となった。
裁判沙汰になったほどの問題を孕んでいるのだから、この問題は非常に慎重に取り扱わなければいけなかった筈で、その点に関して、楽天のチェックは甘すぎるとしか思えない。
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