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母、そして娘。それぞれの運命に痺れた「愛する人」

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先週末。名画座で鑑賞。

あまり僕の嗜好とは合わないジャンルの映画なので、最初はちょっと戸惑ったけれど、普通に良い映画だった。
そのストーリーは、ポスターに書かれた惹句に集約されると思う。

37年間、互いを知らずに生きてきた母と娘。これは、すべての女性に贈る希望の物語。

すべての女性に贈る…とあるが、男性の僕が見ても、十分に堪能できる映画だった。以下、ネタバレに気をつけて感想をつらつらと。
何より、物語の核となる3人の女性たちが魅惑的だ。母カレンを演じるアネット・ベニング、そして娘エリザベス役のナオミ・ワッツ。映画の中で、母と娘の人生は並行して描かれていく。生後37年間、お互いの接触はなくとも、まさに、この母にしてこの娘ありといったシーンが続く。この2人の人生は、どこでどうやってクロスするのか。この映画において最大の焦点は、思いもよらぬ形で表現される。
そして、「3人目の女性」ルーシーとなるケリー・ワシントンの演技がこれまた素晴らしい。母と娘の物語はともかくとして、この2人と全く接点がないように思えるルーシーがどうやって物語に絡むのかと思ったら、これもあっと驚く展開で、見事にカレンやエリザベスと繋がる。パズルのような感覚がたまらない。
このくだりに限らず、物語の中で展開されるそれぞれの運命は、さまざまなサイドストーリーを挟みながら、見事に交錯していく。3つのストーリーが並行して進む割には、全く混乱がない。これは、ストーリーが練り込まれている証拠だ。
細部にまで神経の行き届いた佳作だと思う。お薦め。

映画「愛する人」公式サイト



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