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キャリア間SMS実現に伴う期待と不安

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ようやく、と云った感がある。

NTTドコモやau、ソフトバンクモバイルなどが提供している、加入者同士で電話番号を利用して短文をやり取りできる「SMS(ショートメッセージサービス)」について、携帯電話会社を越えてやり取りできるよう、各社が検討を開始した事が2009年9月に明らかになりましたが、ついに実現しました。
ついに携帯電話各社間でSMSが利用可能に、ドコモ、au、ソフトバンク、イー・モバイルが共同発表 - GIGAZINE

諸外国の携帯電話では遙か昔からごく当たり前にできていた機能が、遂に実現する。検討を始めてから1年9ヶ月。なんでそんなに時間がかかったんだという不満はあるけれど、素直に嬉しい。
これまで、世間一般的にSMSはそれほど浸透しているとは云えなかった。僕の周りで考えると、その存在さえ知らなかった人もいるほど。それはそうだろう。同一キャリア同士でしか使えないSMSなんて、翼をもがれた鳥のようなものだからだ。
電話番号だけしか知らない関係の相手とでも、ちょっとしたメッセージをやりとりできるのが、SMSの最大のメリット。「簡単さ」「気楽さ」が売り。それなのに、キャリアを確認する必要があるなんて、野暮ったいにもほどがある。これまで普及しなかったのもあたり前だ。
共同通信の記事に書かれていた、《災害の発生時に多くの親族や友人に安否を素早く伝える》と云った使い方は、SMSの真骨頂だろう。「無事です。」のたった一言だけでいいのだ。
穿った見方かもしれないけれど、あの東日本大震災が、重いキャリアの腰を上げたのではないかという気がする。
ということで、実現後の期待は膨らむのだけれど、一方で不安もある。云うまでもなく、迷惑メールの存在だ。
キャリアメールのアドレスを決める際、迷惑メールに辟易して、むやみに長ったらしいものにしている人は多いだろう。かくいう僕も同じだ。最初は短いものだったのだけれど、迷惑メールの洪水に血が上って、自分でも覚えられないような長さのアドレスに変更した。
だから、「キャリア縛り」という制約がなくなったSMSに、迷惑メールの悪徳業者がつけ込んでくるのではないかという不安は大きい。迷惑メールの温床になってしまったら、便利な筈のSMSが忌まわしいものに変わり、結局は使われなくなってしまうからだ。
実現まで1年9ヶ月もかかったのだから、この点については、有効な防止策がとられているものと信じたい。




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