餃子ランナーは電子機器の夢を見るか?

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失われた22.195km〜洞爺湖マラソン2011の驚愕

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まさかの展開だった。
昨日の朝。僕は、心をときめかせながら荷物預かりの会場となっている洞爺湖文化センターに向かった。何しろ、4ヶ月ぶり、待望のフルマラソンだ。ワクワクせずにはいられない。震災の影響で中止になったかすみがうらの分まで思い切り走ろう。そう誓っていた。
しかし、そんな僕の思いは、あっけなく打ち砕かれた。いざ会場に到着すると、入口に、いきなりこんな貼り紙が出されていたからだ。

僕は、目を疑った。あり得ない。そう思った。
けれど現実は冷酷だった。どんなに僕が驚こうが嘆こうが、失われた22.195kmが還ってくることはない。僕が夢見ていた洞爺湖フルマラソンの道程は、ハーフにも満たない、中途半端な20kmマラソン(しかも公認記録は10kmしか残らない!)に変わってしまったのだ。あぁ。
驚いていたのは、僕だけではない。会場に向かってくる人たちは、誰も彼もがこの貼り紙を見て唖然としていたから、それだけ突然の発表だったということだろう。
地元紙である北海道新聞には、以下のような記事が掲載された。

フルマラソンコースだった道道洞爺公園洞爺線が、壮瞥町仲洞爺で同日午前3時55分ごろに見つかったがけ崩れのため、仲洞爺と洞爺湖町岩屋の間の約1・5キロが通行止めとなり、フルマラソンは20キロ地点で打ち切られた。
(中略)伊達署によると、山側ののり面で起きた崖崩れで、道路の片側が幅4メートル、長さ10メートルに渡って約10トンの土砂と岩石で埋まっている。現場を車で通行していた地域住民から同署に通報があった。
洞爺湖マラソンに5600人 がけ崩れで「フル」は20キロに短縮−北海道新聞[道内]

午前3時55分!
そんな未明に崖崩れがおきてしまっては、いきなりの発表になるのもやむを得ないところだろう。関係者にとっては衝撃だった筈だ。何しろ、前夜祭の時点では、誰ひとりこんなことを予測していなかったのだから。
むしろ、完全中止ではなく、20kmでも開催できたことを救いと思わなければいけなかったのかもしれない。しかし、それは1日たった今だからこそ思うことで、昨日はそんな冷静になれなかった。フルマラソンと20kmでは、レースの性格が完全に異なる。僕は、ここ数ヵ月間積み重ねてきた練習の成果を発揮する場を失い、そして言葉を失った。
号砲が鳴り、レースが始まってからは、何とか心を切り替えた。来週の山中湖ロードレース(ハーフマラソン)に備え、ハーフペースで「押す」ことに決めた。マラソンでは、キロ5分20秒ペースで走る予定だったところ、5分を切るペースに切り替えた。何しろ20kmしかないのだ。ゆったりなんか走っていられない。

結果、20kmを1時間36分22秒。公認記録はないので、GARMINでの計測になるが、キロ当たりでは4分48秒ペースだった。スタート直後は参考外*1とすると、以降は、5分前後で走ることができ、ビルドアップ気味にもなっている。
20kmでは「走り足りない」という気持ちからか、最後はペースを上げても、尚、苦しさよりも寂しさの方が募った。

緑がスタート地点、赤がゴール地点。
本来であれば、スタート地点とゴール地点は重なる筈だった。スタート後、少しだけ東の方向に走って折り返すが、以降は洞爺湖をぐるっと一周。それで42.195km。広大な面積を誇る洞爺湖だからこそのフルマラソンコース設定だったのだ。
それは、参加賞でいただいたTシャツのデザインにも明確に描かれている。

バックプリントで鮮やかに輝く「42.195km」の文字が哀しい。コンペの末に決められた素晴らしいデザインだけに、尚更その思いが募る。

せめて、「HALF WAY POINT」まで行ければなぁ…。
しかし、もう悔やんでも仕方がない。2011年の洞爺湖フルマラソンは、20kmで幕を閉じてしまったのだ。僕にとって未知になってしまった22.195kmは、来年の楽しみにとっておこう。

帰路の道程。晴れて清々しい気候の下、心洗われるような素晴らしい情景を眺めながら、僕は誓った。
「洞爺湖よ、また来るぞ」と。

*1:ランナーによる大混雑のため、しばらくは歩くしかない。


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