餃子ランナーは電子機器の夢を見るか?

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オスカー助演ダブル受賞の看板はダテじゃなかった「ザ・ファイター」

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昨晩鑑賞。

アカデミー賞の助演俳優賞を男女とも獲得した作品。
と言うことで、かなりの話題作になるかと思っていたのだが、それほど興行成績は良くないようだ。僕の行きつけの映画館では、4/22(金)に早々と公開終了になってしまうということで、慌てて見に行った。
客席はガラガラで、作品の出来に少し不安を覚えてしまったのだけれど、それは杞憂だった。
主人公となるミッキー・ウォード(マーク・ウォールバーグ)はボクシングの世界チャンピオンだから、コアなボクシングファンには、結末が読めてしまう人がいるかもしれない。
そして、「ボクシング物」の実話ということが、今ひとつ一般受けしない理由なのかもしれないが、そうだとすると実に勿体ない話だ。この映画の主題はボクシングじゃない。ボクシングはあくまで素材であって、これは「家族」の物語なのだから。
主演のマーク・ウォールバーグやその恋人役シャーリーンを演じたエイミー・アダムスの演技が悪いわけではないが、この映画で誰よりも光っていたのは、やはり、主人公の兄であるディッキー・エクランドを演じたクリスチャン・ベールだろう。
アカデミー賞を始め、あらゆる映画賞の助演男優賞を総ナメにしているが、それも納得の鬼気迫る演技で、完全に主役を喰っていた感。天才的な元ボクサーで麻薬中毒という役柄になりきるため、13キロ減量し、毛を抜き、歯並びまで変えたというのだから凄すぎる。
そして、主人公の母役を演じたメリッサ・レオも光っていた。素晴らしい迫力で、いやぁ、巧いなぁと頷く場面多数。
ボクシングの話としては一本道なので、それだけにとらわれてしまうと、ラストが出来すぎのようにも見えてしまうが、ボクシングをとりまく家族の姿に焦点をあてて見ると、ジワジワと感動が押し寄せてくる佳作だ。
お薦め。


映画『ザ・ファイター』公式サイト

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