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ウディ・アレンの「人生万歳!」

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久々の映画館は、やはり最高だった。

馴染みの名画座で、先週末に鑑賞。
シネコンなどに比べると、施設では見劣るけれど、常連客の多い映画館だけに、マナー等も申し分なく、非常に心地良く楽しめた。
あの大震災に加え、原発の恐怖も重なって、どうにも気分が重くなりがちな毎日だから、そういった気分を忘れさせてくれる楽しい時間を過ごしたかった。
この映画はまさに、うってつけ。
「あの」ウディ・アレンが、NYを舞台に描く新作コメディというだけで心が躍る。ニューヨークで生まれ、ニューヨークで育ち、ニューヨークを舞台にした数々の名作を生み出してきた彼が、再びニューヨークに還ってきたのだ。期待せずにはいられようか。
映画はまさにウディ・アレン節炸裂と言える作品で、実に時間を忘れて楽しめた。
主人公のボリス(ラリー・デヴィッド)は、かつてはノーベル賞候補になりながら、今ではすっかり落ちぶれてしまった初老の物理学者。冒頭から、厭世観満載の皮肉が炸裂し、観客にまで絡んでくる。
ヒロインは、南部の田舎町から出てきた世間知らずの若い女性、メロディ(エヴァン・レイチェル・ウッド)。とうてい接点があるとは思えないこの2人が、ひょんなきっかけから関係を持ち、そしてなんと…。
物語は、あれよあれよの展開で、時間を忘れて楽しめた。上質なユーモアも満載で、客席は終始笑いに包まれていた。後半、バタバタと物語が急展し、そしていきなり収束するので、ちょっと強引な気がしないでもなかったが、それも含めてアレンの計算のうちなのだろう。
映画の原題通り、まさに、Whatever Works(何でもあり)の作品なのだ、これは。

パンフレットも凝っていて素敵だ。
ニューヨークを舞台に、「心地良い非日常」を体験できる91分間の極上エンターテイメント作品。お薦め。

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