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ちょっと賛否がわかれそうな「ヒア アフター」のテーマと展開

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先週末に鑑賞。

上映を心待ちにしていたクリント・イーストウッドの最新作だ。
何より、齢80歳にして、これだけの作品を作り上げてしまう才能に脱帽。イーストウッドの作品であるからして、一定のレベルは保っているし、制作総指揮に名を連ねるスピルバーグと組んだ効果もあるのか、冒頭の津波のシーンなどは圧巻だった。
ただ、個人的には期待が大きかっただけに、ちょっと残念に感じた部分もあった。以下は、ネタバレに気をつけて感想をつらつらと。
物語は、ロンドン、パリ、サンフランシスコに住む3人の人物を軸に描かれる。
「ヒア アフター(来世)」という映画タイトルからもわかるように、この映画のテーマは《死》だ。マット・デイモンが演じる主人公は、自分の能力に苦しむ「霊能力者」という設定。それだけに霊界をイメージさせるような映像も所々に折り込まれる。
ただ、その世界は、おどろおどろしくもなく、ショッキングでもなく、ひたすら淡々と描かれている。これがイーストウッド流だ。
冒頭が衝撃的だったせいかもしれないが、個人的には、ちょっと途中の展開にはもどかしさを感じた。3人の登場人物たちは、それぞれが別々の苦悩を抱え、そして繋がっていくのだけれど、その展開に至るまでがちょっとスローで、そして繋がったあとも…。
見終わった後、これは賛否がわかれそうな映画だと思ったが、各所での評判でも確かに意見がわれているようだ。死後の世界をテーマにしているだけに、自分がそういった世界を信じるか否かで共感の度合いが変わっている感じだし、3人の登場人物たちが繋がる展開にも、微妙な評価が出ている。
僕の評価は…賛でもなく、否でもないといったところ。イーストウッド作品であるからして、値段分は十分堪能できるけれど、「チェンジリング」や「グラン・トリノ」級のインパクトや感動を期待すると、ちょっと肩すかしを食らわされたと思う人もいそうだ。
もちろん、絶賛する人も多いので、テーマや展開が自分の琴線に触れれば、最高の作品なのかもしれないけれど。

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