餃子ランナーは電子機器の夢を見るか?

ランと餃子とデジタルガジェット。ときどき、映画や雑誌の話。言いたいことを言い捨てるブログ。

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リアルの素材を超級エンターテイメントに仕上げた「ソーシャル・ネットワーク」

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先週末に鑑賞。

映画の舞台は、キャンパス内のバーから始まる。
主人公であり、「あの」facebook創始者であるマーク・ザッカーバーグの学生時代。恋人とのワンシーン。映画冒頭から、マークが繰り出す圧倒的な言葉のシャワーに痺れた。字幕を読む目が追いつかない。これが天才の思考なのか、と唸った。
個人的な印象を言えば、この映画は、予備知識ゼロで臨むとキツイと思う。facebookやマーク・ザッカーバーグという存在に全く興味がないまま、単純な娯楽作品だと思ってこの映画を見ると、きっと面白くない。
冒頭の言葉のシャワーも、若き日のマーク・ザッカーバーグ*1が繰り出した言葉だと思えば納得がいくが、そうでなければ、唖然としてのめり込めなかったような気もする。
ストーリーは、この瞬間から、あれよあれよという感じで進み、facebook誕生の逸話に辿り着く。なんというスピード感。しかし、単なるサクセスストーリーには終わらず、2つの訴訟を抱える裁判劇が始まる。
facebookが、みるみるうちに世界中へ浸透していく過程と、その過程で生じた「歪み」を描き出す裁判劇の二面構成が圧巻。実に見事に処理されている。
facebookの成功については、今更言うまでもないことだし、創業者マーク・ザッカーバーグを巡る裁判も、実際に行われたものだ。しかし、この映画はノンフィクションではない。あくまで「リアルのテーマを素材にしたフィクション」と考えるのが正しいと思う。たとえ登場人物は同じであっても、現実はもっと泥臭く、つまらないものだと思うからだ。
余韻の残るラストシーンを始め、それを超一級のエンターテイメント作品に仕上げたデイビッド・フィンチャーの手腕に拍手。
この映画の大ヒットで、日本でもフェイスブックに火がつくだろうか。

ちょっと珍しい、ハンディサイズのパンフレット。こういったセンスは素敵だ。60ページもあって、映画の内容さながらに活字がびっしり。実に読み応えがある。お薦め。
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*1:なんと、まだ26歳!なので、今でも十分若いけれど。


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