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「SFマガジン」&「ミステリマガジン」2010年11月号

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エントリーするのが遅れてしまったけれど、今月も発売日(25日)に購入。


「SFマガジン」&「ミステリマガジン」(早川書房)2010年11月号

SFマガジンは、「ハヤカワ文庫SF40周年記念特集」の第2弾。
今月は、80年代以降に文庫収録が始まった、現代SF史には欠かせない作家陣が並んだ。

  • 「ジャッジメント・エンジン」 グレッグ・ベア
  • 「温かい宇宙」 デイヴィッド・ブリン
  • 「手を叩いて歌え」 オースン・スコット・カード
  • 「ジョージと彗星」 スティーヴン・バクスター

先月号は、アシモフやハインラインらによる不朽の名作再録といった特集だったが、今月は、ベア作品を除き、全てが本邦初訳(!)という素晴らしさで、ファンには見逃せない。ベアの作品にしても、再録とはいえ、伝説の中編と言えるもの*1だから、非常に価値が高いと思う。
そして、「ハヤカワ文庫SF完全リスト」がやはり圧巻。先月号とあわせたこの(上)(下)の労作は、永久保存版だと思う。渡辺英樹氏の素晴らしい仕事に感服。同氏によるエッセイ「ハヤカワ文庫SF40周年の歩み(下)」 も必読。
ミステリマガジンの特集は、「北欧ミステリに注目!」。奇しくも北欧ミステリ映画の大傑作である「ミレニアム」3部作を見終わったばかりなので、非常に興味深い。そもそも、この特集自体が、「ミレニアム」の大ヒットを受けて組まれたもののようなのだけれど。
この特集を読み込んで、北欧気分を高めながら、ミステリファンに大喝采を浴びた「ミレニアム」原作読破を目指したい。

*1:93年に刊行された、原田大三郎氏のCD-ROM作品集「AL」用に書き下ろされた作品。だから相当コアなファンしか目に触れていない筈。


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