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「SFマガジン」創刊50周年記念特大号 PART1(海外SF編)

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まさに、圧巻。
先月号での予告を見てから1ヶ月、指折り数えて待った甲斐があった。書店でこれを手にした時は、感動で胸が熱くなったほどだ。


「SFマガジン」(早川書房)2010年1月号

メイン企画はオールスター作家特集。オールスターの名に違わない、超絶のラインナップだ。生粋のSFファンならば、その作家名を眺めているだけでも興奮してしまうだろう。
テッド・チャン、グレッグ・イーガン、テリー・ビッスン、ジーン・ウルフ、シオドア・スタージョン、ブルース・スターリング、コニー・ウィリス、ラリイ・ニーヴン、アレステア・レナルズ、ジョン・スコルジー、パオロ・バチガルピ、ダン・シモンズ
おぉ、おぉ、おぉ、の連続。これらの作家たちの未訳作品がまとめて読めるなんてたまらない。
加えて、名作SFの再録企画も凄い。

  • 「凍った旅」 フィリップ・K・ディック
  • 「明日も明日もその明日も」 カート・ヴォネガット
  • 「昔には帰れない」 R・A・ラファティ
  • 「いっしょに生きよう」 ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア
  • 「記憶屋ジョニイ」 ウィリアム・ギブスン

記念号を飾るにふさわしい、当代人気作家たちによる不朽の作品群だ。その他、柴野拓美/伊藤典夫/高橋良平による記念エッセイ、SFマガジン年表 PART・1〈創刊号〜1985年〉に加え、50周年企画として、SFマガジン表紙ギャラリーや、座談会 「[新版]世界SF全集を編む」 企画などもスタート。実に読み応えのある号となっている。
ちなみに、先月の通常号とボリュームを比較してみた。

この厚みの違いが、今月号の圧巻ぶりを物語っているだろう。なにしろ、どっしり立ってしまうほどの厚さだ。通常号ではそうはいかない。写真で見ると、12月号も直立しているように見えるが、単に1月号に寄りかかっているだけなのである。
特大号のページ数は536ページ。通常号は280ページだから、実に2倍弱という凄さ。ちなみに価格は2,500円(!)と、通常号の2.5倍近くになる*1。ちょっと計算が合わないが、これだけのメンバーを揃えているのだから、文句は言うまい。

「創刊500号記念特大号」との比較。そう言えばあの時も海外SFの特集だったことを思い出す。創刊500号は、1998年の1月号。ついこの間のことだったような気がするのに、もう12年も経っているのだなぁ。僕も歳をとるわけだ…。

次月号がこれまた圧巻。今度は日本SF特集ということで、当代の人気SF作家たちがズラリと顔を揃える。またしても、1ヶ月後が本当に楽しみだ。

*1:通常号は940円


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