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紛失BlackBerry Bold、帰還への道(その6 空港警察との質疑応答)

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承前
前回の検証で、僕は、「BBBのバッテリが警察署内でなくなったことはほぼ確実」と書いた。
そして、それと同時に、「もはや迷宮入りにさせようと思う」とも続けた。それは、警察を問い詰めたりすることはできないとの思いからだったのだけれど、ちょっと言葉が不足していたかもしれない。正確に言えば、前回の状況証拠だけでは「もう1度」「あらためて」警察を問い詰めることはできないと書くべきだった。そう、僕は既に、空港警察へ問いあわせをしていたのだ。
バッテリが失われていたことを書いた、以前のエントリーで、NORさんから「リチウムイオンバッテリが配送業では取扱いNGなので、強制的に抜かれただけなのではないか」というコメントをいただいた。
その可能性もあり得ると思った僕は、コメントをいただいた後、丁重に、空港警察へ電話を入れた。警察には宅配送付の手間をかけてしまっているので、そのお礼も兼ねての質問であれば、気分を害されることはないと思った。
以下は、その際の警察と僕との会話になる。思い出し書きなので、一言一句正確ではないけれど、概ねの雰囲気はこの通り。
(警察での受理番号等を伝えて、僕の紛失品−BBB−を特定してもらったあと…)
「このたびは、僕の携帯電話を送付していただき、どうもありがとうございました。」
「どういたしまして」
「ひとつ伺いたいことがあります。携帯電話送付の際、バッテリは抜かれてしまうのでしょうか。」
「いえ、こちらでは拾得時の状況のままお送りしております」
「特に、外して送付するということはないですか?」
「ありません」
「送付前にバッテリがあったかなかったということはわかりませんか」
「それはちょっと…こちらではそのまま送るだけなので」

どうやら、空港警察においては、拾得時の状況のまま送付してくれるようだ。ならば、警察に届いた時点でバッテリは失われていたと考えた方が自然だろう。と、思いながら、僕は最後に、念のためひとつだけ聞いてみた。
「じゃぁ、空港警察さんで裏蓋をあけることはないですね?」
この質問に「あけません」という回答が返ってくれば、全て解決。すっきりだった。しかし警察からの回答は違っていた。
「いえ、携帯会社さんに連絡する必要がありますので、製造番号を確認させていただく際、裏蓋を開けます」
と。
ここで初めて僕は気がついた。重要な事実を思い出した。僕がBBB発見の事実を知ったのは、警察からの連絡ではない。NTT docomoから来た、電話機の拾得のお知らせだったのだ。
NTT docomoが、拾得された携帯電話の持ち主を特定して連絡するためには、当然、FOMAカードに記載された製造番号が必要になる。だから、携帯電話を拾得した警察では、その番号を確かめた上で、キャリアに連絡を入れる。
そして、警察で実際に、その番号を確認するためには…FOMAカードは、裏蓋を外したバッテリ下にあるから、当然いったんバッテリを外さなければいけないではないか!
ここで僕は意気込んだ。拾得された電話機にバッテリが入っていなければ、違和感があって、警察でも気がつくのではないかと。だから、こう考えた。

  • 警察署内で、製造番号確認のため、BBBの裏蓋及びバッテリを外した。
  • FOMAカード記載の番号を記録。それをdocomoに連絡。
  • 連絡後、何らかの理由でバッテリを戻すのを忘れ、裏蓋だけ閉じてしまった。

と。
携帯電話の中には、バッテリと裏蓋が一体型になっているものもある*1から、そのパターンだと思い込んだ職員が担当だとすると、裏蓋だけ閉めて納得してしまった可能性がゼロではない、筈だ。
だから、僕は、署内にバッテリだけが置き去りになっていないかどうか訊ねてみた。電話の相手は、僕に「少々お待ちください」と告げたあと、しばらく保留音が流れた。そして、数分後。
「担当の者などにも確認したのですが、バッテリだけがこちらに残っていることはないようです。」
「携帯会社さんに連絡をされる際、既にバッテリがなかったかどうかの確認はとれませんか」
「いやぁそれは…。」
確かに、それはそうかもしれない。僕が警察にこの電話をしたのは、拾得後2週間以上も経ってからのことになる。今更思い出せという方が無理だ。空港警察には、毎日沢山の忘れ物が届けられる筈で、その中には当然携帯だってあるだろうから、いちいち僕の件だけ記憶できるわけがない。
だから僕は、これで警察への電話を切った。
思えば、あの時に「警察でなくなったに違いない」との確証が得られていれば、もう少し強く交渉できたかもしれないが、あの時点では、時計の証言による検証が成り立つなどとは夢にも思っていなかったのだ。
空港警察では、あの時かなり丁寧に対応してもらったし、そもそも本体を郵送してくれたことだけでも感謝しているので、もう一度問い詰めるなどということは、僕にはできそうもない。
だからやっぱり、この事件(?)は迷宮入りとさせるつもりだ。

*1:僕のINFOBARなどはそのパターン


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