餃子ランナーは電子機器の夢を見るか?

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スクリーンに釘付けだった「サブウェイ123 激突」の105分。

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個人的には、今年のベストワン映画。

105分間、僕は息を呑みながら、スクリーンに見入っていた。
まさに圧巻のシティパニック・ムービーだ。「24」を彷彿させるようなリアルタイム性のあるサスペンスで、緊迫感では、「24」をも凌ぐと思う。ハリウッドを代表する2大俳優、デンゼル・ワシントンとジョン・トラボルタの演技が冴え渡る。超オススメ。
サブウェイ123 激突 - オフィシャルサイト 
と書いて終わりにしたかったところなのだけれど…。
冷静に考え直してみると、それは僕がニューヨークの、特に地下鉄の虜になっているから、かなりの色眼鏡がかかっているのではないかと思えてきた。こういった映画批評サイトの評価が、決して高くなかったからだ。
もちろん絶賛意見もあるが、その中に「めまぐるしいだけ」「主演2人以外の俳優を生かせてない」「リアリティ不足」「動機が不明」「ラストが不満」等といった低評価が散見される。そのひとつひとつに反論する気はないが、僕なりの評価ポイントを書き綴っておきたい。
物語は、NY地下鉄「6」トレインのペラム123号*1が、突然ハイジャックされるシーンからスタート。冒頭から軽快なリズムビートの音楽が流れ、物語は、実にスピーディに展開していく。実に見事なカット割りで、この時点で僕はぐいぐい引き込まれた。
何しろ、本物の地下鉄の駅、本物の車両を使ってハイジャックのシーンが描かれているのだ。これが興奮しないでいられるものか。
ただ、僕はニューヨークの街並みひとつひとつ、地下鉄を巡る情景ひとつひとつに思い入れがあるから、そう思えたのかもしれない。確かに、それほど興味のない人にとっては、ただ目まぐるしいだけに感じる可能性はあるだろう。主演の2人以外の俳優を生かせていないという評価は、ご尤もという気もする。
でも、それほどまでにデンゼル・ワシントン演じる地下鉄職員は見事だったし、ジョン・トラボルタの悪役ぶりは圧巻だった。他が弱いのではない。この2人が凄すぎるのだ。
デンゼル・ワシントンの映画はこれまで何本も見て、その巧さはわかっていたので、今回も感服していたが、それにも増して、ジョン・トラボルタが凄かった。いやはや、凄すぎた。僕は、恥ずかしながら、ジョン・トラボルタ主演の映画を初めて見たのだけれど「悪役をやらせたら、ハリウッド1」という評価が出るのも頷ける鬼気迫る演技だった。
前半の緊迫感に比べて、あのラストは…?という思いは、僕も抱かないではなかったし、カー・チェイスシーンではちょっと疑問に思うところもあったけれど、そういったマイナス点を含めても、僕にとっては、今年のベストワンであるという評価は動かない。DVDは間違いなく買うつもりだけれど、スペシャルエディションあたりで、NYサブウェイグッズが添付されることを希望w


※ちなみに、この映画は、「サブウェイ・パニック」(1974)のリメイク。前述映画批評サイトでのコメント等によれば、同じ舞台を描きながら、全く違うイメージになっているらしい。この作品も是非見てみようと思う。

*1:ペラム駅1時23分発。


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