餃子ランナーは電子機器の夢を見るか?

ランと餃子とデジタルガジェット。ときどき、映画や雑誌の話。言いたいことを言い捨てるブログ。

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THE END…

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(承前)
結局、その後も諦めがつかず、僕はもがき続けた。機内で忘れたことはほぼ間違いないと思いつつ、成田空港の忘れ物センターや、税関、空港警察署にまで問いあわせを行った。しかし、結局、僕のBlackBerryが届けられているという報告はなかった。
途方に暮れた僕へ、昨日の夕方、日本航空から電話が入った。てっきりフェードアウトされたものと認識していたので、意外に思いながら、携帯電話に飛びついた。既に終了したと思った件の連絡が入った以上、これは奇跡が起きたかもしれないと思ったからだ。しかし僕を待っていたのは、真逆の結末だった。

引導を渡・す】(大辞林 第二版より抜粋)

  • 最終的な宣告をしてあきらめさせる。
    「今後一切面倒をみないと―・す」

電話の内容は、細かく思い出せない。
「席の周りも含めて何度も」「忘れ物の届け出も未だに」「サンフランシスコでも機内をくまなく」「NYのラウンジは既に調べた」云々…。
BBBは見つからなかったという事実だけで僕は十分なのに、なぜこのように言いつのるのだろうと思いながら、僕は聞いていた。しかし、これ以上聞き続けても辛くなるだけなので、担当者に、「それはわかりましたから、見つかった時に連絡していただければ…」と伝えた。
すると、担当者の若い女性は、ひと呼吸置いたあと恐縮した声になりながら、しかししっかりとしたメッセージで、僕にこう告げた。
「いえ、これにてICHIZO様*1の対応はクローズドとさせていただくことになりますので、今後、こちらから連絡させていただくことはございません。」
…orz
声を無くした僕に、担当者からの説明は続いた。要は、日本航空としてやれるだけのことはやったし、今後出てくる可能性は極めて薄いので、そういった案件を追いかけ続けるわけにはいかず、案件としてはクローズドとせざるを得ない、とのことだった。
まぁ、そうなのかもしれない。確かに、これまで十分やれるだけのことはやってきてくれた。報告も丁寧だった。恨んだり嘆いたりするのはお門違いだ。だからこれは、諦めの悪い僕に渡してくれた引導なのだと思う方が良い。
それはわかっている。わかっているのだけれど、切なくなるのはなぜだろう。

*1:仮名。実際は本名で呼ばれている。


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