餃子ランナーは電子機器の夢を見るか?

ランと餃子とデジタルガジェット。ときどき、映画や雑誌の話。言いたいことを言い捨てるブログ。

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溜息と失笑の「ノウイング」

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地球破滅テーマは基本的にチェックすることにしている。経験則では、期待を裏切られることの方が多いテーマなのだけれど、それでもやっぱり気になってしまう。
ということで、この作品も当然気になっていた。「映画の日」で1,000円だったということもあり、昨晩、期待を持って観賞。

ところが…。
いやはや、これはあんまりだ。個人的には、ニコラス・ケイジの大ファンぐらいにしか、自信を持って薦めることができない。むしろ、今後見ようと思っている人がいたら、積極的に「考え直せ」と云いたいほど。
VFXは素晴らしいと思うし、好みの問題もあると思うけれど、全般を通して見てしまうと、僕にはとても高い評価ができなかった。
以下は、ネタバレを若干含んだ*1、個人的な蛇足感想。観賞予定の方は御注意を。(スルー推奨)
「50年も前に、地球の破滅が予言されていた」という着想自体は、悪くないと思う。その予言を読み取った主人公が、破滅を防ぐために闘っていく。それが、この映画の主題だと僕は思っていた。
しかし、実際は、違った。いや、半分は合っている。
主人公は、地球破滅予言を読み取る前に気がついた2つの事故については、自ら立ち会い、運命を変えるべく闘おうとするのだ。しかし、結局は徒労に終わる。この2つの事故、飛行機事故と地下鉄事故のVFXは強烈で、この映画最大の見せ場*2になっている。
ただ、ハラハラ、ドキドキして見たのはここまで。
後半は、いったい何なんだの連続。この映画の主題は、地球破滅なんじゃなく、きっと家族愛なんだろうということを踏まえても、ストーリーが屈折しすぎていて、のめり込めない。
ラスト近く。地球破滅のシーンは、唐突に、あっけなくやってくる。それに際して、主人公ニコラスケイジに訪れた展開は…。
地球破滅の原因は、それなりにわからなくもないけれど、そもそも、「アレ」を登場させる必要はあったのか、そして、まさか、あんなオチにする必要はあったのか。僕にはどうにも納得できない。
途中から嫌な予感はしていたものの、実際に「アレ」とわかった時点で興ざめだし、全てを台無しにされてしまったような気がした。
映画が終わった直後、館内から、溜息とも失笑とも言えぬような声が各所で上がっていたのが印象的。正直、僕もかなり疲れた。エンドロールの途中で、半数以上の観客が次々と退席しはじめた(そんなに遅い時間でもないのに!)のが、この映画の評価を表していると思う。

この予告篇を見ると、メチャメチャ面白そうなんだけれどなぁ。いや、むしろ予告篇だけで済ませて、本編を見ない方が良かったかも。(←ヲィ

*1:一番肝心な部分には、直接触れていないつもりだけれど。

*2:僕は、ここしか見せ場がないと思っているほど。


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