餃子ランナーは電子機器の夢を見るか?

ランと餃子とデジタルガジェット。ときどき、映画や雑誌の話。言いたいことを言い捨てるブログ。

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波状攻撃でやってきた地獄(後編)

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承前
前日の検証により、会社とその最寄り駅の間「だけ」リブートすることがわかった、Nokia E71。僕は、その道程のどこかにある魔のリブートポイントを、正確に掴みたいと思った。
ということで、翌朝は、駅から会社までの間、ずっと、ずっとE71の画面を凝視しながら歩いていた。前日は、いつの間にかリブートしていた*1ことしかわかっていないので、その瞬間に立ち会うことが、重要な検証になると思った。
しかし、その検証は、意外な結末を迎える。
なんと、リブートしなかったのだ。僕のE71は、まるで何ごともなかったかのように、会社の玄関に辿り着いた。おぉ。素晴らしい。
僕は、わくわくする気分を押さえきれなかった。もしかすると、前日のリブートは、何かの間違いかもしれない。SoftBankが何らかの対策を打ってくれたのかもしれない。そんなことまで考えた。今になって考えれば、あまりに脳天気で馬鹿げた妄想だったのだけれど、「危険地域」を乗り越えたことで、僕はすっかり浮かれてしまっていたのだ。
その後も様子見モードは続けていたが、僕のE71は、非常に快適に稼働を続けてくれていた。僕は、早朝からの自主早出による業務に憂鬱な気分を感じながらも、傍らにある「正常な」E71を心の糧として、資料作成に励んでいた。
始業のチャイムが鳴った。
僕は、自席に移って*2、いつものように仕事を始めていた。机上では、こういった財布立ての上に、いくつかのスマホを日替わりで置いて、心を休めているのだけれど、今日の主役は、何と言ってもE71。
黒く精悍に生まれ変わったその筐体はとても素敵で、それが安定稼働を得たとなれば、鬼に金棒だと思った。しばらくは、BBBのサブとして、十分に活躍してくれるかもしれない。そう夢見た。
しかし…その夢は、ほんの束の間のことだったのだ。
たぶん、10時ぐらいのことだったと思う。僕は、視界の片隅で、一瞬光の明滅を感じた。嫌な予感がしてE71を見ると、やはり、リブートが始まっていた。
僕は、一瞬目眩を感じながらも、まだこの時はそれほど重要視していなかった。1日に1度ぐらいは、こういったこともあるかもしれない。もしかすると、例のリブート現象とは違う、内部的な原因かもしれないではないか。社内では、昨日は終日安定稼働していた筈だ。ここは「安全地域」なのだから、大丈夫大丈夫。
5分後。
そんな僕の心の呟きは、あっという間に打ち砕かれた。再度、E71の画面が光り、リブートを始めたからだ。
リブートしてホーム画面になったE71を見て、呆然としている僕をあざ笑うかのように、ほどなく、またしてもリブートが始まった。明らかに、次のリブートまでの間隔が短くなっている。その次は、もう、ホーム画面が立ち上がった途端にリブート…。まさに、悪夢の無限リブートループ。そうとしか思えなかった。
僕は、それ以上のリブート状況を見ていられず、E71のスイッチを切り、SIMをTreoProに移した。もうダメだ…。そう思った。それまでは全く正常に動いていただけに、引き潮の後、突然津波に襲われた気分だ。
その後しばらくは、動転して何も考えられなかったのだけれど、夕方まで不可解な気分は残った。どうしても納得いかないのは、前日まで、いや、当日の朝まで問題なかったのに、なぜリブートが始まったのかということだった。
その夜。午前中に起きた出来事は、ほんの一時的な現象だったかもしれないという淡い夢を抱きながら、もう一度だけ、SIMをE71へ戻してみることにした。
結果は…。
もうこれ以上は書きたくない。ただ言えることは、会社までも「危険地域」になってしまった今、僕のE71は、通信端末として全く使い物にならなくなってしまったということだけだorz

*1:いくつか立ち上げていたソフトウエアが全て閉じられていて、ホーム画面に変わっていたことから、そう判断。

*2:始業前は、騒がしくなることが多いので、自席とは別の場所で仕事をしている。


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