最初に、このトラックボールの存在を知ったのは、engadget日本版の記事だった。
トラックボールで定評あるKensington社が、なんと6年ぶりに発売する新作ということで、それだけでも心を動かされたのだけれど、それ以上に、そのデザインに惚れた。なんというシンプルで大胆なデザインだろうか、と。
これは買わずにいられない。その時から、僕は、いてもたってもいられなくなったのだけれど、日本からの購入が困難だったようなので、何とか我慢していた。
しかし、先月。待ちに待った時が来た。ようやく日本での正式発売が決まったのだ。僕は、その情報を入手するや、ノータイムで購入決定した。実を言うと、BlackBerry Boldの購入と同じぐらいのタイミングで購入していたのだけれど、BBB入手後は、それで頭がいっぱいとなり、つい、こちらの紹介が漏れてしまっていた。
しかし、BBBのトラックボールについて考えていた時、「そう言えばまだこれを紹介していないな」ということを、ふいに思い出したので、トラックボール繋がりとしてエントリーw
開封直後のKENSINGTON 72327 SlimBlade Trackball本体。
赤のボールは、固定されているわけではなく、ただ乗っているだけ。だから、もともとはこういう形で別々になっている。使用時、ボールに埃がついたと思えば、ただ持ち上げて拭けばいい。実に簡単だ。
ボールとBBBの競演。SlimBlade Trackballの巨大さがおわかりいただけると思う。いったい、BBBトラックボールの何百倍あるのだろう?
箱に入っていたのは、全部でこれだけ。英語のマニュアルと、1枚物の英文ビジュアル説明書きのみ。日本での発売といっても、別に日本版が出たわけではなく、単に輸入代理店が直輸入してきただけのものという形だ。
箱の裏側には、日本語の紙が貼り付けてあった。CD-ROMもついていないので、不安だなぁと思っていたところ、別途、こちらから、ドライバをダウンロード*1すればいいということも書いてあった。
僕のWindowsXP母艦では、ただ繋いだだけでも、カーソルモードでのマウス的操作は可能だった。しかし、スクロールができなかったし、ビューモードやメディアモードへの切替も行うことができなかった。だから、ドライバーの導入は必須だと思う。
ということで、数週間使い続けているのだけれど、もう、僕はこれなしで母艦を使うことなどできないぐらいほどだ。何が凄いと言って、ボタンが4つとトラックボールしかないシンプルな構成なのに、さまざまな機能を実現しているのが凄い。
トラックボールと言えば、掌や指で、ボールを滑らせることによりカーソル移動を実現するものだけれど、このトラックボールは、それだけではない。ボールを「捻る」ことにより、+αの機能を果たす。
「捻る」というと、ちょっと使いにくそうだけれど、指でボールを掴む感じで、軽く回すだけ。全く負担はいらないし、捻っている時には、音も出るのでわかりやすい。
例えばカーソルモードにおいては、ひとつのボールだけで「的確なカーソル移動」と「素早い上下スクロール」を実現してしまうのだ。これを凄いといわずしてなんと言おう。
凄いのはこれだけではない。上下2つのボタンで「ビューモード」「メディアモード」に切り替えることにより、ズームイン、ズームアウト、360度スクロールや、iTunesなどのボリューム調整、曲送り、曲戻しなども自由自在にできる。
いやはや、素晴らしいとしか言えない。デザインや質感が抜群の上に、機能も充実して文句ない。本当にいい買い物をしたと思っている。
KENSINGTON 72327 SlimBlade Trackball [ケンジントン スリムブレード トラックボール] :MJSOFTオンラインショップ
*1:WindowsXP・Vista/Mac OS 10.4.1以降対応