餃子ランナーは電子機器の夢を見るか?

ランと餃子とデジタルガジェット。ときどき、映画や雑誌の話。言いたいことを言い捨てるブログ。

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映画好きの毒舌後輩をはじめ、複数の知人に絶賛されていたので、しばらく前から、是非とも見ようと思っていた作品。ようやく今日鑑賞することができた。
確かに傑作。僕はその迫力に圧倒されまくった。ただ、後味の悪さも一級品で、土曜の早朝から見る映画*1じゃないなぁとも思ったのも事実。この週末は引きずりそうだなぁ…。
何が凄いと言って、前半が凄い。このDVDには日本語吹き替えがなかったのだけれど、その理由は前半10分でわかる。海兵隊訓練キャンプの鬼教官・ハートマン軍曹が発する、あの猛烈な言葉の暴力を、吹き替えで表現しようと思っても無理だ。いや、もちろん無理矢理やれば出来る筈だし、劇場公開時には吹き替え版もあったらしい。しかし、あの迫力を再現できるとは考えられないので、この映画は原語で楽しむべきものだと思う。
映画後半の舞台は、ベトナムのフエ。僕は10年ぐらい前にこの地を訪れている。その時、古都の香りが漂うのどかな町並みに惚れ込みながら、町のあちこちで戦禍の傷跡が残っていたことを強く覚えている。ベトナム戦争関連の映画を見たのは、これが初めてだったのだけれど、フエ訪問時の廃墟を思い出して痛ましくなった。
僕は戦争映画自体に慣れていないし、恥ずかしながらベトナム戦争の背景も掴み切れているわけではないから、後半は少し辛い部分もあった。ただ、今回は、とにかく前半に圧倒されてしまって、その余韻がさめやらぬうちに、全く違う展開*2の後半が始まったため、あっけにとられてしまった。
後半をじっくり味わうために、いつかもう1度見てみようと思う。(でもまた前半に圧倒されちゃうんだろうなぁ…。)

*1:僕の利用しているレンタルショップでは、DVDの返却期限が返却日翌朝の10時なので、締切駆け込みで、朝から見るケースが結構多い。

*2:意外な展開になっているわけではなく、ストーリーの展開としてはごく自然なのだけれど、どうにもそう思えてしまう。


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