餃子ランナーは電子機器の夢を見るか?

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耐え難き歯痛の果て

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兆候が出たのは、昨日からだった。
残業で資料作りをしていると、左の最奥歯(=親不知)が猛烈に痛みだしたのだ。この時点でもかなり苦しかったのだけれど、業務が押し詰まっていたこともあって、何とか堪え忍ぶことにした。帰宅後も時々痛みは続いていたけれど、夜は何とか眠れたので、そのまま今日を迎えていた。
思えば、昨晩の時点から歯医者に行っておけば、今日、こんなに苦しむことはなかっただろう。
しかし、後悔先に立たず。地獄は昼食時にやってきた。
歯痛は朝からしばらく沈静化していたのだけれど、大事をとって、昼は肉味噌のうどんで済ませることにした。柔らかいうどんであれば、歯にも優しいはず…と思ったのである。実際、うどんについては問題なかった。驚異的なコシがあるというようなこともなく、歯に優しい弾力だった。
しかし、罠はスープに潜んでいたのだ。肉味噌には十分スパイスが利いており、それが口内に入った途端、僕の病んだ歯は覚醒し、猛烈に痛みを訴えかけてきた。親不知だけではない。その手前の歯も。さらに上の奥歯までもが。
この時の苦しさといったら、本当にたまらなかった。10分程度、僕はその痛みにうなされまくり、食事に手をつけることができなくなったほどだった。ようやく何とかそれが収まると、僕は、スープが奥歯に触れないようにしながら、何とか主食のうどんを片付けた*1
その後は、一時的に沈静化したものの、数十分おきに激しい歯痛は襲来し、僕を悩ませた。本当はすぐにでも帰って治療したい気分だったのだけれど、外出やら会議やらが詰まっており、結局、会社を出たのは19時過ぎになってしまった。
毎週通院している馴染みの歯医者に辿り着いた時は、20時を超えていた。既に営業時間は終了していたけれど、僕の痛みを考慮して、治療してもらえることに。全幅の信頼をおいている歯科医に、それまでの状況を一通り説明すると、先生は僕にこう告げた。
「原因は親不知ですね。抜けば全体の痛みは治まると思います。」
僕は最初、少し抵抗があった。たとえ親不知とはいえ、いったん歯を抜いてしまえば、もうそれは二度と戻ってこない。歳のせいで、ただでさえ色々なものが失われてきているのだから、残せるものなら残しておきたいと思ったのだ。
迷っている僕に、先生続けて曰く。
「既に、上の親不知はなく、その手前の歯もないようです*2。そのため、下の親不知は、全くどの歯ともかみ合わせがなく、虫歯になると、他の歯に悪影響を及ぼしているだけです。ならば、抜くことをお薦めします。」
常日頃信頼している歯科医の先生に「お薦めします」とまで言われては、従った方がいいと、僕は思い直した。ということで、一念発起、抜歯を依頼した。
抜歯にあたっては、相当な苦痛を覚悟したのだけれど、麻酔のせいもあってか、ほとんど痛みを感じることなく終了した。鎮痛剤のせいもあるのだろうが、数時間経っても、口内は落ち着いている。この安静状態がずっと続いてくれるなら、歯を失った意味もあるのだろうと思っている。

親不知は、このように「歯を象ったケース」に入れて、記念に持ち帰らせてくれる。このケースはとても綺麗で可愛いのだけれど、中の親不知は…。いやいや、見た目はどうあれ、僕の大事な分身だ。大切に残しておくことにしたい。

*1:僕は基本的に食事を残さない主義なので、こういう時でもそれは譲れなかった。

*2:昔、酔ってホームから転落した時、頬を強く打って、上の奥歯3本を失っている。若かりし愚行の代償だw


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