餃子ランナーは電子機器の夢を見るか?

ランと餃子とデジタルガジェット。ときどき、映画や雑誌の話。言いたいことを言い捨てるブログ。

ランと餃子とデジタルガジェット。ときどき、映画や将棋の話。言いたいことを言い捨てるブログ。

スポンサーリンク

バンテージ・ポイント

スポンサーリンク


いやぁ、面白かった。謎とスリルとスピード感が、絶妙に絡まり合って、あっという間の90分。先週見た「ベンジャミン・バトン」は、重厚な人間ドラマだったけれど、これはその対極にあるような、サスペンスドラマの傑作。
ストーリーは単純。「大統領狙撃にまつわるシーンが、8人の登場人物の視点から描かれる」という、ただそれだけ。物語の発端からクライマックスに至るまで、わずか数十分のストーリーが、何度も何度も繰り返されることとなる。
《1人目の視点》から《2人目の視点》に物語が転換した時、僕は一瞬唖然とするとともに、これがあと7回も繰り返されるんじゃぁ、途中で飽きちゃうんじゃないかと思った。しかし、それは全くの誤解だった。確かに、時間軸としては繰り返されるのだけれど、視点が変わるたびに新しい展開が用意されており、全く飽きることがない。
しかも、それぞれの視点毎に大きな謎を残したまま、次の視点に引き継がれるため、ストーリーへの興味は深まるばかり。(このあたり『24』の手法に近いんじゃないかと思う。)
最後、全ての謎が絡まり合って、あっと驚く結末になる。これには賛否両論あるようだけれど、僕はピースのパズルが繋ぎ合わさったような快感に、ただ痺れるばかりだった。
90分間、退屈せずに過ごしたいと言う人には、是非。

予告篇で、その面白さの一端は見てとれる。これで興味を覚えた人には、特に強力にお薦めしたい。最近ありがちな「予告篇負け」している大作と異なり、この映画は、予告篇の何倍も面白いと思うからだ。


マラソン・ジョギングランキングへ