これぞ名手ルメールの腕!
リトルアマポーラ、あっと驚く先行策で、女王に輝く。
着 | 印 | 馬名 | 性齢 | 騎手 | タイム | 着差 | 人気 |
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1 | △ | リトルアマポーラ | 牝3 | ルメール | 2.12.1 | 4 | |
2 | ◎ | カワカミプリンセス | 牝5 | 横山典弘 | 2.12.3 | 1 1/2 | 1 |
3 | ○ | ベッラレイア | 牝4 | 秋山真一郎 | 2.12.4 | 3/4 | 2 |
ポルトフィーノ=武豊の落馬である。これにより、カラ馬がレースを引っ張る形になった。序盤、内からするすると抜けていくカラ馬。向こう正面で先頭を走るカラ馬。最後の直線で大外から内に切れ込んでくるカラ馬。どんなシーンをとってみても、他の騎手たちに、少なからず心理的・展開的な影響を与えていたように思う。何しろ、騎手が乗っていないのだから、どういった動きをするか予測がつかない。その分、気を遣って乗る必要があるからだ。
そんな中、魔術師ルメールは、リトルアマポーラであっと驚く先行策をとった。追い込み届かずのレースを繰り返してきた馬が、ルメールの手綱で輝く。最後直線で先頭に立つや、カラ馬が詰め寄ってきても慌てず騒がず。堂々とトップで駆け抜けた。カラ馬が、むしろ、いい併せ馬となったような形だ。
後ろをいくカワカミプリンセス横山典弘は、正攻法でこれを追ったが、ギアがかかったところで、カラ馬が切れ込んできたため、少し追いにくそうだったように見える。ただ、2年前のカワカミプリンセスであれば、それでも突き抜けていた筈で、やはり、底力が若干翳ってしまったようにも思えた。
それでも、後ろから来るベッラレイアはねじ伏せているので、今回は、ルメールの頭脳にやられた感。僕は、有馬記念でハーツクライを先行させ、ディープインパクトを封じたあのレースを思い出した。
(蛇足)
この組み合わせで3連単が万馬券になるとは思わなかった。僕は今回4頭しか指名しておらず、印的には十分買えた。買えたなぁ。うーん、悔しい。ノリの2着力を甘く見て、1着固定にこだわったばかりに…。