餃子ランナーは電子機器の夢を見るか?

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ヴィクトリアマイル

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最大の焦点はウオッカの取捨だ。
何と言っても、史上に残る牝馬のダービー馬である。ここでは格が1枚も2枚も違う。ダービー馬でありながら、マイル戦でも5戦4勝。G1阪神JF勝ちや桜花賞2着もあり、距離は全く問題はない。いや、むしろ陣営はマイルの方が向いていると思っている筈だ。ドバイ・シーマクラシック(2,400メートル)に選出されながら、ドバイ・デューティフリー(1,777メートル)への変更を希望したことからも、それは明らかだと思う。
女王ダイワスカーレットがいない以上、負けてはいけない舞台だし、今後の競馬を盛り上げるためには、勝ってもらいたい気もする。
しかし、僕はやっぱり本命には推せなかった。
体調面が不安すぎるからだ。
ドバイ・デューティフリーから帰国後、3週間の検疫を終え、栗東に帰厩したのは5月1日。それからまだ2週間程度しか経っていない。いくら何でも時間がなさ過ぎるのではないか。
追い切りの動きでは問題ないように見えるけれど、これだけの馬であれば、多少体調が悪くてもそれなりに格好はつける。ガレているという情報も流れているから、少なくとも、パドックや馬体重を見るまでは安心して買えない。
8割の出来でも勝てる、などと書いている報道もあるけれど、ことG1ともなれば、そんなに甘いものではないというのが僕の結論。加えて武豊の絶不調も心配だ。すんなり走らせたくとも、歯車の狂いがそれを許さない可能性がある。不安説が流れているゆえの好配当(本来ならば単勝1倍台前半でもおかしくないと思う。)に後ろ髪をひかれつつ、やっぱり僕も不安は拭えないので、評価を落とす。勝たれたら納得の単穴評価でいい。
本命はローブデコルテ。
オークス馬でありながら、2強不在の空き巣状態であったために、全く評価をされない悲運の馬だ。しかし、あのレースでは、ベッラレイアを交わしきっているように、底力は十分秘めている。
この馬の大きな武器は、とにかく堅実に「上がり34.7」の脚が繰り出せることである。オークスを制した時も、この上がりだったし、なんと、ここ4戦は全て「上がり34.7」になっている。距離も馬場状態も展開も不問で、34.7の脚を使えるというところがポイントだ。
33秒台の脚が繰り出せるウオッカ、ベッラレイアがいる以上、こんな上がりでは勝負にならないと思われるだろう。しかし、だからこそ逆につけいる隙があるのではないかと僕は思っている。緩い流れの上がり勝負になった場合は、一文もいらない馬なのだけれど、そういう流れにさせない、とっておきの秘策があるではないか。そう、自ら大逃げを打つのだ。
「正攻法でなく、極端な競馬で走る気を起こしてほしい」という松元師の談話*1が、それを匂わせているような気がする。今回のように、空気になっている時の福永の逃げは恐い。ダイワエルシエーロのオークス然り、アサクサキングスのダービー然り。
逃げそうな馬には、他に、エイジアンウインズやヤマニンメルベイユもいるが、内枠の福永が強気に主張するなら、無理に競りかけないような気がしている。気持ちよく大逃げが決まれば、「上がり34.7」は保証されている(?)のだから、その貯金で何とかゴールまで持たないだろうか。福永よ、一世一代の逃げを見せてくれ!
対抗はベッラレイア。秋山に戻ってきたのは嬉しい。休み明けは気になるけれど、気性で走りそうな馬だけに、何とかなりそうな気がする。単穴は一応ウオッカだが、パドックの状態や馬体重によっては、評価を変える可能性もある。
以下、△の各馬へ。人気薄ローブデコルテから行く以上、後悔しないよう、手広く買う。馬券は馬連、3連複1頭軸の予定。
◎ローブデコルテ
○ベッラレイア
▲ウオッカ
△ニシノマナムスメ
△ブルーメンブラッド
△ジョリーダンス
△トウカイオスカー
△エイジアンウインズ
△パーフェクトジョイ
(追記)
日刊スポーツの紙面をよく読んで驚いた。僕は、馬柱内にあった松元師のコメントから《極端な競馬=大逃げ》と推測したのだけれど、そうではなくて、後方待機策の意味だというのだ。記者コラムの取材記事だから、おそらく、師の微妙なニュアンスまで汲み取った上での解釈だろう。うーん、マジかよ。マイル戦での切れ味比べで、ウオッカやベッラレイアに勝てるわけないじゃないか。
記者の読み違いであることを信じて、一応初心を貫くことにするけれど、何だか気が抜けちゃったなぁ…。

*1:5/18付日刊スポーツ紙


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