遙かドバイから届いたフジキセキのバトン
ファイングレイン、3連勝でスプリント王に君臨!
着 | 枠 | 馬 | 印 | 馬 名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | タイム | 着差 | 通過順位 | 上3F | 人 |
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1 | 2 | 4 | ファイングレイン | 牡5 | 57 | 幸英明 | 1.07.1 | 07-07 | 33.2 | 4 | ||
2 | 5 | 10 | キンシャサノキセキ | 牡5 | 57 | 岩田康誠 | 1.07.1 | クビ | 04-04 | 33.4 | 5 | |
3 | 1 | 1 | ◎ | スズカフェニックス | 牡6 | 57 | 福永祐一 | 1.07.3 | 11/4 | 16-14 | 32.7 | 1 |
4 | 8 | 16 | ローレルゲレイロ | 牡4 | 57 | 四位洋文 | 1.07.4 | 1/2 | 01-01 | 34.0 | 2 | |
5 | 4 | 7 | スーパーホーネット | 牡5 | 57 | 藤岡佑介 | 1.07.4 | クビ | 10-10 | 33.2 | 3 | |
6 | 3 | 6 | △ | キョウワロアリング | 牡7 | 57 | 飯田祐史 | 1.07.4 | 頭 | 12-11 | 33.1 | 16 |
7 | 5 | 9 | フサイチリシャール | 牡5 | 57 | 川田将雅 | 1.07.5 | クビ | 02-02 | 34.1 | 12 | |
8 | 2 | 3 | ▲ | ブラックバースピン | 牡5 | 57 | 中舘英二 | 1.07.7 | 3/4 | 09-07 | 33.6 | 9 |
9 | 3 | 5 | マルカフェニックス | 牡4 | 57 | 武幸四郎 | 1.07.7 | 頭 | 04-04 | 34.0 | 6 | |
10 | 1 | 2 | プレミアムボックス | 牡5 | 57 | 吉田隼人 | 1.07.7 | ハナ | 12-13 | 33.3 | 8 | |
11 | 4 | 8 | リミットレスビッド | 牡9 | 57 | 内田博幸 | 1.07.7 | クビ | 14-14 | 33.2 | 14 | |
12 | 6 | 11 | △ | ペールギュント | 牡6 | 57 | 上村洋行 | 1.07.9 | 11/4 | 07-07 | 34.0 | 7 |
13 | 6 | 12 | プリサイスマシーン | 牡9 | 57 | 松岡正海 | 1.08.2 | 13/4 | 10-11 | 34.0 | 17 | |
14 | 7 | 14 | ナカヤマパラダイス | 牡5 | 57 | 木幡初広 | 1.08.3 | 1/2 | 04-04 | 34.6 | 13 | |
15 | 8 | 17 | エムオーウイナー | 牡7 | 57 | 熊沢重文 | 1.08.3 | ハナ | 02-02 | 34.8 | 11 | |
16 | 7 | 15 | トーセンザオー | 牡8 | 57 | 赤木高太 | 1.08.4 | クビ | 17-17 | 33.5 | 15 | |
17 | 8 | 18 | タマモホットプレイ | 牡7 | 57 | 渡辺薫彦 | 1.08.4 | ハナ | 14-16 | 33.9 | 18 | |
18 | 7 | 13 | ○ | マイネルシーガル | 牡4 | 57 | 柴山雄一 | 1.08.4 | クビ | 17-17 | 33.5 | 10 |
通過 33.4-44.4-55.3-67.1 上り 67.1-55.1-44.7-33.7平均 1F:11.18 / 3F:33.55
単勝 4 \710
複勝 4 \240 / 10 \300 / 1 \140
枠連 2-5 \2700 (14)
馬連 04-10 \4610 (17)
ワイド 04-10 \1550 (17)/ 01-04 \510 (3)/ 01-10 \770 (5)
馬単 04-10 \8750 (32)
3連複 01-04-10 \4960 (10/816)
3連単 04-10-01 \38840 (93/4896)
レースは、どよめきから始まった。
1番人気のスズカフェニックスがスタートで躓いてしまったからだ。レース後のコメントで、福永も「最初の位置取りが悪くなったが痛かった」と述べており、これが大きなビハインドになったことは確実だと思う。おそらく、福永としてはある程度前につけたかったに違いない。そのハヤる気持ちが、僅かなタイミングのずれを生じてしまったとしたら、何とも皮肉だ。
レース展開は二転三転した。スタート良く飛び出したローレルゲレイロが、3角あたりまで先頭を走るが、4角に入るや、押さえきれないほどの手応えでフサイチリシャールが交わす。直線ではいったん独走態勢に入り、これはフサイチリシャールで決まったかと思ったほどだ。しかし、その直後からキンシャサノキセキが襲いかかり、さらにはその外から猛然とファイングレインが追い込み、交わしきったところがゴールだった。
終わってみれば、フジキセキ産駒のワンツー。半日前には、遠くドバイの地で、フジキセキ産駒のサンクラシック(南アフリカ産馬)が、ドバイシーマC制覇という快挙を成し遂げたばかりで、世界中で一気に、フジキセキの血が開花したというような形になった。
スズカフェニックスは、後方集団から、ラスト32.7という猛烈な脚で突っ込んできたが時既に遅し。スタートの出遅れさえなければ…と思わざるを得ない。しかし、これも勝負だ。
ローレルゲレイロは、よく粘って4着。フサイチリシャールは、あれだけ素晴らしい手応えで独走しながら、最後はローレルゲレイロにも差し返されてしまった。レース後に故障が判明し引退になってしまったということだから、レース中にも何らかの影響があったのかもしれない。