ダービー馬に見せつける最強牝馬の脚。
歴代勝ち馬を従えて、ダイワスカーレット堂々エリザベス女王杯を制覇!
着 | 枠 | 馬 | 印 | 馬名 | 性齢 | 騎手 | 斤量 | タイム | 着差 | 通過順 | 上3F | 人 |
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1 | 5 | 7 | ▲ | ダイワスカーレット | 牝3 | 安藤勝己 | 54 | 2.11.9 | 01-01-01-01 | 34.1 | 1 | |
2 | 7 | 12 | ◎ | フサイチパンドラ | 牝4 | ルメール | 56 | 2.12.0 | 3/4 | 05-05-03-03 | 33.9 | 3 |
3 | 3 | 4 | △ | スイープトウショウ | 牝6 | 池添謙一 | 56 | 2.12.2 | 11/4 | 06-06-06-05 | 33.9 | 2 |
4 | 8 | 13 | △ | ディアデラノビア | 牝5 | 武豊 | 56 | 2.12.5 | 13/4 | 10-11-10-08 | 34.0 | 5 |
5 | 4 | 6 | アドマイヤキッス | 牝4 | 岩田康誠 | 56 | 2.12.5 | クビ | 06-06-08-08 | 34.0 | 7 | |
6 | 8 | 14 | キストゥヘヴン | 牝4 | 幸英明 | 56 | 2.12.6 | 1/2 | 09-09-06-05 | 34.3 | 12 | |
7 | 6 | 9 | ○ | アサヒライジング | 牝4 | 柴田善臣 | 56 | 2.12.8 | 11/2 | 02-02-02-02 | 34.9 | 4 |
8 | 5 | 8 | △ | ディアチャンス | 牝6 | 横山典弘 | 56 | 2.12.9 | クビ | 10-09-08-08 | 34.3 | 9 |
9 | 7 | 11 | コスモマーベラス | 牝5 | 吉田豊 | 56 | 2.12.9 | 頭 | 10-11-10-11 | 34.1 | 11 | |
10 | 6 | 10 | タイキマドレーヌ | 牝4 | 小牧太 | 56 | 2.13.0 | 1/2 | 06-08-12-11 | 34.2 | 10 | |
11 | 4 | 5 | △ | ローブデコルテ | 牝3 | 福永祐一 | 54 | 2.13.0 | 頭 | 03-03-03-05 | 34.7 | 6 |
12 | 1 | 1 | デアリングハート | 牝5 | 藤田伸二 | 56 | 2.13.0 | 頭 | 03-03-03-03 | 34.9 | 8 | |
13 | 2 | 2 | スプリングドリュー | 牝7 | 川田将雅 | 56 | 2.13.4 | 21/2 | 13-13-12-11 | 34.6 | 13 | |
返 | 3 | 3 | ウオッカ | 牝3 | 四位洋文 | 54 | ------ | ---- | -- |
通過 36.2-48.3-60.6-73.2上り 71.3-58.7-45.9-34.1平均 1F:11.99 / 3F:35.97
単勝 7 \190
複勝 7 \110 / 12 \210 / 4 \210
枠連 5-7 \750 (3)
馬連 07-12 \850 (3)
ワイド 07-12 \340 (2)/ 04-07 \350 (3)/ 04-12 \790 (10)
馬単 07-12 \1160 (3)
3連複 04-07-12 \1610 (3/286)
3連単 07-12-04 \6290 (7/1716)
初の古馬相手も、全く危なげがなかった。アサヒライジングが出遅れ、行く馬がいないとみるや、さっと自分が先頭に立ち、悠々と他馬を引き離した。向こう上面でゆったりとしたペースに持ち込んだあと、残りの4ハロンを見事に11秒台でフィニッシュ。これまで何度も見せつけられてきた、ダイワスカーレットの「勝利の方程式」だ。
アサヒライジングが出遅れてなければ…とも思ったのだけれど、もしもアサヒが行ったとしても、2番手につけながら、直線ではきっちりと先頭に立って、同じ結果を出していただろう。
流石に今回は、33秒台とまではいかなかったが、それでも34秒1の上がりは超優秀だ。悠々と先頭を走っていた馬にこの上がりでまとめられては、後続はなす術がない。たとえウオッカがたとえ出走していたとしても、届かなかったのではなかろうか。それほどまでの完勝である。
最初に動いたのは、フサイチパンドラだった。流石はルメールだ。ペースが遅くて間に合わないとみるや、3角から仕掛け、ダイワスカーレットに追いすがったが、直線で力尽きてしまった。上りで仕掛ているため、息が持たないのは仕方のないところだろう。それでも、スイープトウショウには1馬身以上の差をつけているのだから、仕掛けどころは完璧だったと思う。前にいたのが並の逃げ馬であれば、きっちりと捉えられていた筈で、ここは、相手が悪かったというしかない。
一昨年の覇者、スイープトウショウは、いつもより前に位置し、内から末脚を伸ばす器用な競馬をしたが、それでも3着止まり。ただ、この馬なりの底力は見せたと思う。これで引退ということらしいが、無事に走りきってくれて良かった。最近は、ワガママぶりの方が目立っていたけれど、それでも近年屈指の女傑であることは間違いない。いい仔を生んで欲しい。
ウオッカとの対決こそ叶わなかったが、古馬相手、それも歴代の覇者を完封したことで、ダイワスカーレットが現役最強牝馬であることは間違いないと思う。ウオッカがJCを勝ったりするようなことがなければ(そもそも登録していること自体驚いた。G1レース当日にドタキャンした馬が、わずか2週間後のJCに万全で出てくるなんてことがあり得るのか?)まず、最優秀牝馬の座は堅いと思う。