昨年の1〜4着馬が揃って出てきた。昨年こそ6着だったものの小倉重賞4勝のメイショウカイドウもいる。ただ、昨年とはハンデが変わってきているから、単純な能力比較はできない。昨年の上位馬たちについて、ハンデの推移を比較してみよう。
- スウィフトカレント(1着)55kg → 58kg
- ヴィータローザ (2着)57.5kg→ 57kg
- ニホンピロキース (3着)54kg → 54kg
- サンレイジャスパー(4着)51kg → 53kg
- メイショウカイドウ(6着)59.5kg→ 59.5kg
この状況を見る限り、最も得なのはヴィータローザだと思う。
スウィフトカレントは、昨年の覇者である上に、天皇賞2着があるから58kgは致しかたない。サンレイジャスパーは、その後G3重賞2着3回があるから上乗せされるのはわかる。ヴィータローザ自身も、昨年の2着後はいったん58kgを背負わされていた。しかし、その後の低迷で、57.5kg、57kgとハンデが下がってきた。ここ3走、あと一息の競馬が続いているけれど、昔より安定して走れるようになってきているし、昨年2着の舞台で、ここまで侮られるなら十分狙い目は立つ。
小倉記念は、兄ロサードが2勝した薔薇一族ゆかりの重賞。年齢的に今年が最後のチャンスとなる筈で、橋口師渾身の仕上げに期待。
対抗はニホンピロキース。最近は、ヴィータローザと差のない競馬を続けており、斤量も、準オープンの立場で54kgだった昨年と同じならば、むしろ恵まれた。同型アラタマサモンズとの兼ね合いが鍵だが、1番枠だけに、思い切って赤木がハナを主張できれば、チャンスは広がる。
一発があれば、昨年不出場組のトリリオンカット。朝日CCを人気薄で制して以来大敗続きであり、前走はシンガリ負けだから、非常に狙いづらいのだけれど、ムラ馬だけに、それは気にならない。朝日チャレンジカップではコンドウリキシオーを退けて勝ち、小倉2000の舞台でも、オペラシチーとクビ差の好勝負実績がある。だからハンデ戦でも56kgを背負わされてきたが、今回はそれが1kg減になるというのは大いに魅力だ。何より、4番枠を引いたのが素晴らしい。この番号に入った時は、目下3連勝中なのである。しかも。今年のサマー2000シリーズは、サンバレンティン・エリモハリアーと、ともに4番枠の馬が制してきているのだ。こういった法則は、途切れるまで追いかけてみるのが勝負の法則。人気には目をつぶって押さえておきたい。
以下、夏馬のサンレイジャスパー。そして、ヴィータローザが来る流れなら 同じSS産駒のスウィフトカレント、ニルヴァーナも押さえたい。もう1頭、前走は早めに動いて見せ場を作り、叩き2戦目のここが狙い目のアップドラフトまで。
メイショウカイドウは、北九州記念がスプリント戦になってしまった以上、ここが勝負であるというのはわかるが、1年ぶりのレース、既に8歳ということを考えると、59.5kgは酷量すぎる。消しでいい。
ソリッドプラチナムは、典型的なハンデ馬であり、枠順も展開も絶好に思えるので本当は買いたかったのだ。しかし、鞍上が最悪。例によって大外ブン回しで最後届かず4着まで、とみた。これも消し。
馬券は、◎→○▲△△△△馬単マルチ12点と、◎○▲絡みの3連単もしくは3連複（馬体重やパドックを見てから判断したい）で勝負。
◎ヴィータローザ
○ニホンピロキース
▲トリリオンカット
△サンレイジャスパー
△スウィフトカレント
△ニルヴァーナ
△アップドラフト
