聖夜に輝く有終の美。
英雄ディープインパクト、完璧なラストランで有馬記念制覇!
着 | 枠 | 馬 | 印 | 馬名 | 性齢 | 騎手 | 斤量 | タイム | 着差 | 通過順 | 上3F | 人 | 単勝 |
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1 | 3 | 4 | ◎ | ディープインパクト | 牡4 | 武豊 | 57 | 2.31.9 | 12-12-11-10 | 33.8 | 1 | 1.2 | |
2 | 1 | 1 | ポップロック | 牡5 | ペリエ | 57 | 2.32.4 | 3 | 4-3-4-4 | 35.0 | 6 | 31.1 | |
3 | 4 | 5 | ダイワメジャー | 牡5 | 安藤勝己 | 57 | 2.32.5 | 3/4 | 2-2-2-2 | 35.3 | 3 | 15.1 | |
4 | 3 | 3 | △ | ドリームパスポート | 牡3 | 内田博幸 | 55 | 2.32.5 | ハナ | 7-8-7-7 | 34.9 | 2 | 13.1 |
5 | 5 | 8 | △ | メイショウサムソン | 牡3 | 石橋守 | 55 | 2.32.7 | 11/4 | 3-3-2-2 | 35.4 | 4 | 21.4 |
6 | 2 | 2 | デルタブルース | 牡5 | 岩田康誠 | 57 | 2.32.7 | クビ | 4-3-4-4 | 35.3 | 9 | 39.0 | |
7 | 6 | 9 | トウショウナイト | 牡5 | 武士沢友 | 57 | 2.32.8 | 3/4 | 7-7-6-4 | 35.3 | 10 | 73.9 | |
8 | 7 | 12 | アドマイヤフジ | 牡4 | 武幸四郎 | 57 | 2.32.8 | クビ | 10-11-12-12 | 34.6 | 12 | 131.4 | |
9 | 6 | 10 | アドマイヤメイン | 牡3 | 柴田善臣 | 55 | 2.32.8 | ハナ | 1-1-1-1 | 36.3 | 7 | 35.4 | |
10 | 4 | 6 | △ | スイープトウショウ | 牝5 | 池添謙一 | 55 | 2.32.9 | クビ | 13-13-13-12 | 34.5 | 5 | 29.6 |
11 | 5 | 7 | △ | コスモバルク | 牡5 | 五十嵐冬 | 57 | 2.33.2 | 2 | 9-9-9-7 | 35.4 | 8 | 36.4 |
12 | 7 | 11 | △ | スウィフトカレント | 牡5 | 横山典弘 | 57 | 2.33.3 | クビ | 14-14-14-14 | 34.4 | 11 | 92.0 |
13 | 8 | 13 | ウインジェネラーレ | 牡6 | 蛯名正義 | 57 | 2.33.6 | 13/4 | 10-10-10-7 | 35.7 | 13 | 209.9 | |
14 | 8 | 14 | トーセンシャナオー | 牡3 | 勝浦正樹 | 55 | 2.34.0 | 21/2 | 4-6-8-10 | 36.3 | 14 | 218.2 |
通過 30.0-41.3-53.1-65.9上り 73.1-60.4- 48.2-35.4平均 1F:12.15 / 3F:36.46
単勝 4 \120
複勝 4 \100 / 1 \360 / 5 \230
枠連 1-3 \1000 (5)
馬連 01-04 \1070 (4)
ワイド 01-04 \570 (6) / 04-05 \330 (2) / 01-05 \1840 (19)
馬単 04-01 \1210 (4)
3連複 01-04-05 \2890 (9/364)
3連単 04-01-05 \9680 (31/2184)
レースは、予想通りアドマイヤメインの逃げで始まった。スタート直後から11秒台のラップを刻み、スタンド前では、すでに後続をかなり離していた。大先生の大逃げは珍しいのだけれど、この馬の持ち味を生かすには、こういった乗り方しかない筈で、おそらく厩舎側の指示だったのだろう。
結局最後は大きく沈んでしまったのだが、向正面ではきっちりとペースを落とすこともできているから、この馬にとってはそれほど厳しい競馬ではなかった筈だ。同様の競馬で最後の最後まで粘った菊花賞、そして、香港遠征の疲れが出ていたのだと思う。
ダイワメジャー、メイショウサムソン、ポップロック、デルタブルースといった組が離れた2番手集団を形成し、結局このあたりのメンバーが、みな上位に食い込んでいるのだから、全体的には先行有利の流れだったのではなかろうか。
ディープインパクトはいつもの通りの後方待機策。しかし、今日は本当に気持ちよさそうに走っているように見えた。向正面でもかなり後方の位置取りだったのだけれど、僕は全く心配していなかった。きっとまた、いつもの場所で、飛んでくれると信じていたから。
おそらく、中山競馬場の大観衆も同じような気持ちだったのだろう。だからいつものように、3角で馬群が詰まった時、「馬なり捲り」で上がっていくディープに、割れんばかりの歓声が響いた。
そうだ、これがディープインパクトなのだ。この脚が、この速さが。
4角で楽々と先頭にとりついたディープに、武豊のムチが一発だけ入った。おそらくこれは、武豊から、最愛のパートナーへの、惜別のゴーサインだったのだろう。英雄は、そのサインに応え、口笛を吹きながらゴールしたように見えた。
ディープについて、書きたいことはまだまだ沢山あるのだけれど、これはあくまで「レース」回顧だからこのへんでとどめておこう。