餃子ランナーは電子機器の夢を見るか?

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「ワールドスーパー」の定義を問いたい

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ようやく、今年の「ワールドスーパージョッキーズシリーズ(WSJS)」騎乗騎手が決まったようだ。
http://www.jra.go.jp/news/200611/110803_01.html#1(JRA公式)
JRAからの出場騎手については、数年前から、単なる勝利数上位だけの選出方法ではなくなり、東西の上位1名枠と、JRAの選考委員会によって決められる枠に分けられている。
それでも、関西は、勝利度数の上位3名が抜けているから、おそらくすんなり決まったと思う。難しかったのは、関東だ。
選考期限である10月29日の時点では、柴田善臣(JRA88勝、地方0勝)、後藤浩輝(JRA88勝、地方1勝)、横山典弘(JRA87勝、地方2勝)、中舘英二(JRA86勝、地方3勝)という大激戦になっていたため、各種掲示板などでは、誰が選ばれるのか侃々諤々の状態になっていた。
そもそも地方での勝利がカウントされるのかどうかで、「勝利度数1位」の判断が異なってくるし、もう1名の選考基準が「JRA選考委員会において勝利数以外で顕著な活躍を認められた者」ということだから、判断が難しかった。
結局地方の勝利は考慮されるようで、勝利度数1位の枠は、89勝組3名の中から、2着数の差で中舘が奪ったようだ。残る枠は1つだけれど、この判断が実に難しかったのではなかろうか。勝利度数だけ見れば、横山典弘>後藤浩輝(2着数の差)>柴田善臣(1勝差)になるのだろうけれど、今年の大先生には、他の2人にはない、G1勝ちというアドバンテージもあるからだ。
結局、ノリが選ばれることになったようだが、G1戦線での大活躍や、受賞実績を考えれば文句のない選出だろう。
中舘騎手の選出は、主に裏開催で稼いだ勝利が物を言った形だが、どこで勝とうが1勝は1勝だし、選考基準に則ってのものなのだから、文句を言われる筋合いはないと思う。ただ、それでも勝手に言い捨てれば、個人的には何だか納得しがたい。後藤とは勝利数で同一だし、大先生とも1勝差であることを考えると、それを押しのけてまで、事務的に選出してよいのか疑問を感じるのだ。
去年も出場しているではないかと言われるかもしれないが、去年は、勝利度数で大きく3位に差をつけていた*1し、重賞勝ちもあった。
しかし今年は違う。勝利度数では前述のように大激戦だったわけだから、ほんのわずかな差で、無条件に選ばれてしまうというのが、どうにも僕は釈然としない。
関西では、103勝を上げ、G1も2勝しているアンカツが落選してしまうほどの高いレベルとなっているのに、関東1位枠というだけで選出されてしまうというのは、あまりに安易ではあるまいか。
10月29日時点では、重賞どころか準オープン勝ちさえなく*2、JRAホームページで、「本年の主な勝鞍」特になしとなってしまう騎手が、《ワールド》とも《スーパー》とも僕には思えないからだ。

*1:2位中舘100勝。3位大先生87勝、1位はダントツでノリが走っていた。

*2:先週の福島2歳Sが今年の初オープン勝ち。


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