札幌記念

伝統の札幌記念。
別定戦となった1997年以降の勝ち馬を見ると、エアグルーヴ、セイウンスカイ、テイエムオーシャンといったクラシック馬に加え、女傑ファインモーションや昨年の天皇賞馬ヘヴンリーロマンスなど、錚々たる勝ち馬が並んでいる。
別定戦以降の9年間で、武豊が4勝もしているのは凄いが、それ以上に驚くのは、牝馬が5勝もしていることだ。だから、エアメサイアで武豊が参戦するなら鉄板かとも思っていた。事実、その予定もあったとのことだが、エアメサイアが故障したことにより、武豊はアドマイヤムーンでの参戦となった。今年のクラシックで武豊が選んだ馬であり、重賞3勝馬が54Kgで出走できるのだから、人気になるのは当然だろう。
しかし、僕の本命はマチカネキララだ。2戦のキャリアで臨んだ神戸新聞杯の4着については、それほど評価していない。ディープインパクトに負けるのは当然としても、3着のローゼンクロイツからも5馬身も離されての4着に、着順ほどの価値はないと思うからだ。この2戦でも、それなりの理由があったとはいえ、圧倒的人気で勝ちきれなかったことは事実であり、人気に実力が伴っていない印象も受ける。
しかし、秋天ハンターとも言える藤沢師が、背水の陣をかけて挑んでくる以上、ここは勝負レースの筈だ。このレースで勝ち負けできないようでは、天皇賞への出走さえも覚束なくなるからである。距離が伸びるのはいいし、札幌の洋芝も合う血統だ。アドマイヤムーンがいるから、今回は人気がかぶらないのも好都合で、ノリがきっちり結果を出してくれると信じたい。
対抗はシルクフェイマス。実績的には文句のない馬で、札幌の芝も合う。同型ブルートルネードが回避して、展開も有利に見える。天皇賞春、宝塚記念の大敗後であり、年齢的にも狙いにくいのだが、大敗からの一変を繰り返している馬だから、ここでもう一花あっても不思議はない。57Kgは何とも有利だ。
3番手には、函館記念の勝ち馬エリモハリアー。去年は人気で惨敗しているが、それまで使い詰めの疲労が出た感もあった。今年は叩き4戦目であり、鞍上も去年より大幅に強化されている。サマー2000シリーズの勲章もかかっているだけに、ここは当然勝負だろう。
人気のアドマイヤムーンは、成長力と調教過程に疑問が残るものの、武豊だけに切りきれない。押さえの一角。オーストラリアＴでマチカネキララを交わしたタガノデンジャラスと、実績のない連闘は微妙だけれど、唯一の牝馬だけに、やはり押さえたいレクレドール。距離さえこなせばスピード上位のグレイトジャーニーまで手広く。
馬券は◎⇔○▲△△△△馬単12点と、3連単2頭軸マルチ◎○→▲△△△△＆◎▲→△△△△の54点買い。
◎マチカネキララ
○シルクフェイマス
▲エリモハリアー
△アドマイヤムーン
△タガノデンジャラス
△レクレドール
△グレイトジャーニー