餃子ランナーは電子機器の夢を見るか?

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リンカーンの不運と典の騎乗について

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少し時間ができたので、あらためて天皇賞(春)のレース映像を何度か見直してみた。
ディープインパクトの強さ、凄さについては、今更、繰り返すのも野暮というものだから、あえてリンカーンの、そして横山典弘の手綱捌きに注目してみた。今回の2着は、何より「時代が悪かった」ことに尽きるけれど、これだけの走りをできる馬が、なぜ去年も一昨年も惨敗してしまったのか。体調やレース展開などにもよるから単純な比較はできないが、もしも、菊花賞後もノリが手綱を取り続けていれば、あんな惨敗はしなかっただろうと、僕は思うのだ。*1
競馬にタラレバが禁句なのは承知だけれど、そんな夢をみておかしくないほど、長距離G1レースでのノリの手綱捌き、ペース判断は図抜けている。
横山典弘の今回の騎乗が「勝負を捨てた2着狙い」という声もあがっているようだけれど、本当にレースをしっかり見ているのかと疑いたくなる。4角での鬼気迫るノリの追い方は、何度見ても2着狙いなどとは考えられない。あれは、どう見ても「ディープインパクトはあんなに早くから脚を使っている。これなら最後交わせる筈だ!」と思っての追い方だ。だからこそ、最後33.7などという上がり*2を使えたわけで、例年ならば楽勝で天皇賞馬だっただろう。
結果から振り返ってみると、ディープインパクトの強さだけが際だってしまうが、4角を過ぎ、直線に入った一瞬、「ディープがリンカーンに差されてしまう!」と思ったのは、決して僕だけではない筈だ。もちろんそれはほんの一瞬だけのことで、その後はご存じの通り、神懸かり的な強さを示す英雄の引き立て役になるのだけれど。
今回ノリの誤算だったのは、これまでの経験値からインプットされていた情報以上に、ディープインパクトが進化してしまっていたことだと、僕は思っている。

*1:一昨年ノリがリンカーンに乗っていたとすると、あのイングランディーレの衝撃もなくなってしまうのだけれど。

*2:リンカーンにとっては、京都大賞典と並ぶ、自身最高の上がりタイム。


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