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- 大工さんの日
- いい夫婦の日
- 和歌山県ふるさと誕生日
- 長野県りんごの日
- 回転寿司記念日
- 近松忌,巣林忌
今日は「大工さん」の日だ。
この日を記念日に制定したのは、日本建築大工技能士会なのだが、その制定理由がなかなか理詰めで要約しにくいので、解説をそのまま紹介しよう。
11月が「技能尊重月間」であること、「十一」を組み合わせると「士」となり「建築士」にふさわしいこと、22日は大工の神様とされる聖徳太子の命日(622年2月22日)であること、「11二二」を組み合わせると、11はニ本の柱をあらわし、ニは土台と梁あるいは桁を表して軸組合の構造体となり、11月22日が大工との関係が密接であることから。
何とも奥深い理由ではないか。
わかりにくいと言えばわかりにくいのだが、「11二二」から、二本の柱と土台、梁を結びつけるところなど、建築関係者の誇りさえ感じられる気がする。
これだけの誇りある記念日だというのに、建築に、大工に泥を塗るような偽造事件が起きてしまったのは、情けない限りだ。偽造問題については別にとりあげることとして、ここではあくまで、職人「大工」に関連した言及にとどめよう。
僕は小さい頃から工作が大の苦手で、小学校での図画工作も、中学校での技術家庭も苦痛の連続であった。年をとった今も俗に言う「日曜大工」などは、殆どやったことがなく、カラーボックスひとつ組み立てるのにも、相当手間取ってしまう有様だ。実に情けない。
だから、大工さんの存在は凄いと思うし、理詰めの記念日もいいと思うが、ひとつだけ釈然としないことがある。
この日を制定したのは、「日本建築大工技能士会」という、いわば大工の身内なのだから、その記念日に敬称をつけるのは違和感を感じてしまうのだ。それとも、昨今の言葉狩りの風潮に乗って、この「大工」という職業さえも差別用語になってしまったのだろうか。