苦しみながら、しかし、完璧にもぎとった菊の大輪。
天才&英雄が歩んできた無敗の三冠ロードに拍手を。
着 | 枠 | 馬 | 馬名 | 性齢 | 騎手 | 斤量 | タイム | 着差 | コーナー順 | 3F | 人 | ||
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◎ | 1 | 4 | 7 | ディープインパクト | 牡3 | 武豊 | 57 | 3.04.6 | 7-7-7-7 | 33.3 | 1 | ||
△ | 2 | 3 | 6 | アドマイヤジャパン | 牡3 | 横山典弘 | 57 | 3.04.9 | 2 | 2-2-2-2 | 35.5 | 6 | |
△ | 3 | 2 | 4 | ローゼンクロイツ | 牡3 | 安藤勝己 | 57 | 3.05.6 | 4 | 4-4-4-3 | 34.8 | 3 | |
△ | 4 | 6 | 11 | シックスセンス | 牡3 | 四位洋文 | 57 | 3.05.7 | 1/2 | 9-9-9-8 | 34.2 | 2 | |
△ | 5 | 7 | 14 | $ | フサイチアウステル | 牡3 | 藤田伸二 | 57 | 3.06.0 | 2 | 6-5-5-5 | 35.0 | 5 |
△ | 6 | 3 | 5 | アドマイヤフジ | 牡3 | 福永祐一 | 57 | 3.06.9 | 5 | 9-9-8-8 | 35.4 | 4 | |
△ | 7 | 1 | 1 | コンラッド | 牡3 | 小牧太 | 57 | 3.07.3 | 21/2 | 5-5-5-5 | 36.3 | 7 | |
8 | 8 | 15 | マルブツライト | 牡3 | 松岡正海 | 57 | 3.07.3 | ハナ | 11-11-9-10 | 35.8 | 11 | ||
9 | 5 | 9 | $ | エイシンサリヴァン | 牡3 | 吉田豊 | 57 | 3.07.4 | 3/4 | 11-11-13-14 | 35.3 | 16 | |
△ | 10 | 2 | 3 | ミツワスカイハイ | 牡3 | 渡辺薫彦 | 57 | 3.07.5 | クビ | 13-13-13-10 | 35.7 | 15 | |
△ | 11 | 6 | 12 | ピサノパテック | 牡3 | 岩田康誠 | 57 | 3.07.7 | 11/2 | 3-3-3-3 | 36.9 | 8 | |
12 | 1 | 2 | ヤマトスプリンター | 牡3 | 池添謙一 | 57 | 3.07.8 | 1/2 | 16-16-16-16 | 35.6 | 10 | ||
13 | 8 | 16 | マルカジーク | 牡3 | 角田晃一 | 57 | 3.08.6 | 5 | 15-15-13-12 | 36.8 | 13 | ||
14 | 7 | 13 | ディーエスハリアー | 牡3 | 石橋脩 | 57 | 3.09.2 | 31/2 | 8-8-9-12 | 37.6 | 12 | ||
15 | 4 | 8 | シャドウゲイト | 牡3 | 佐藤哲三 | 57 | 3.09.6 | 21/2 | 1-1-1-1 | 40.7 | 9 | ||
16 | 5 | 10 | レットバトラー | 牡3 | 幸英明 | 57 | 3.09.8 | 1 | 13-13-12-14 | 38.0 | 14 |
LAP | 13.0-11.6-11.7-12.2-12.7-13.0-13.5-12.6-12.0-12.3-12.2-12.1-12.0-12.1-11.6 |
---|
通過 | 36.3-48.5-61.2-74.2 | 上り | 72.3-60.0-47.8-35.7 | 平均 | 1F:12.31 / 3F:36.92 |
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単勝 | 7 \100 |
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複勝 | 7 \100 / 6 \400 / 4 \190 |
枠連 | 3-4 \410 (2) |
馬連 | 06-07 \1290 (5) |
ワイド | 06-07 \620 (6) / 04-07 \230 (2) / 04-06 \1720 (16) |
馬単 | 07-06 \1320 (5) |
3連複 | 04-06-07 \2730 (8/560) |
3連単 | 07-06-04 \7090 (21/3360) |
今はただ、この感動を生で味わえることができた喜びに
ひたっていたい。
初めてと言っていいほどまともにゲートを出たので、驚いて
しまったが、その分逆に行き脚がついてしまった。
そのため、いつもと違う展開からかスムーズさを欠き、特に
4コーナーでは、行きたがる脚を押さえるのに、武豊が相当
相当苦労していた。
これまでのレースぶりから、ディープインパクトという馬は、
自ら「4角」というものを勝負どころだと理解していた筈だ。
若駒Sでの経験から、京都競馬場のゴール板の位置も覚えて
いた筈で、だからこそ尚更。
だから、ゴール板を過ぎ、まだレースが続くとわかってからは、
「なんだもう1週あるのか」とわかって、落ち着いたのでは
ないかと、僕は勝手に想像している。*1
それにしても、あれだけスムーズさを欠きながら、最後の最後で
上がり33.3秒の脚を使って追い込んでくるのだから、これはもう、
ケタが違うとしかいいようがない。
今回は、2着アドマイヤジャパンの横山典弘が、神がかりな
好騎乗を見せたため、着差こそ2馬身しかつけられなかったが、
普通の年なら、アドマイヤジャパン楽勝のケースだったろう。
さぁ、次はどこに向かうのだろう。
今回の激走後だから、あくまで体調次第になるかと思うが、
体調さえ無事なら、JCに向かって欲しい。
過去「無敗でJCを制した馬はいない」からだ。
あのシンボリルドルフでさえ、3歳時に挑戦したJCでは、
無謀な状況での挑戦*2とはいえ、3着に敗れている。
いくらディープインパクトの強さが際だっていても、記録的には、
既に前を歩んでいる馬たちが数多くいた。
しかし、今回「無敗の三冠馬」となったことで、ディープの前を
行く馬はただ1頭、シンボリルドルフだけになったと言えるのでは
なかろうか。
ならば、ルドルフができなかった「3歳無敗でのJC制覇」を
成し遂げることが、英雄の、天才の夢であり、体調さえ万全なら、
僕は決して不可能ではないと思っている。
ただ、難しいのは有馬記念との兼ね合いだ。
来年のことを考えれば、JCか有馬かどちらか1本に絞った
方がよいのだが、これだけの馬になってしまうと、それが
できそうにないことだ。
有馬記念のために、JCをスルーするというのは許されても、
例えばJCを勝ってしまうと、体調如何に伴わず「これだけの
馬を有馬記念に出さないのか」という猛烈な声が挙がる筈だ。
そのため、体調如何に関わらず、無理矢理出走させられてしまう
ことを、僕は恐れるのである。