餃子ランナーは電子機器の夢を見るか?

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許すまじ歩行喫煙

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久しぶりに路上喫煙禁止のニュースを読んだ気がする。

公園や道路で喫煙はダメ マナー向上目指し川口市
http://www.tokyo-np.co.jp/00/stm/20050223/lcl_____stm_____002.shtml

僕は、生まれてこのかた煙草というのを吸ったことがない。吸いたいと思ったことがないのだ。両親は1日1箱以上を吸うヘビースモーカーだから、遺伝的には吸えるのではないかと思うし、吸い始めるタイミングはいくらでもあった。しかし、どうしても吸いたい気分にならないものを、無理矢理始めて、何かいいことがあるとも思えず、これまで吸わずにきたのだ。いったんのめりこんでしまうと抜けられなくなってしまうたちでもあるから、それが逆に、精神的な抑止力となってきたのかもしれない。始めてしまっていたら、いざ健康に問題が生じたときも、簡単にやめられないに決まっているからだ。

ただ、自分が吸わない、吸いたくないからといって、人が吸うことを嫌ったり、否定してきたつもりはない。近年の激しい《禁煙》《嫌煙》傾向により、肩身の狭い思いをしている筈の喫煙者には、同情の気持ちさえ覚えるくらいだ。会議の席などでも、ある種の「間」をとるために、煙草が必要な人もいるのだと理解しているし、《受動喫煙》さえもある程度なら許容できる。どちらかと言えば、僕はスモーカーを認めている立場なのだ。ただ1点を除けば。

僕が許せないのは、煙草を吸う輩ではない。歩行喫煙(歩きタバコ)をする輩だ。

これだけは絶対に許せない。火のついた煙草を手にもって、ぶらぶらさせながら、路上を闊歩する。これがどんなに無神経なことかわかっているのだろうか。歩行喫煙については、かつて「子供の視点に火が来るから危険」という論議がなされたことがあった。これはもちろんそうだ。しかし、火が危険なのは、別に子供に限ったことではない。誰だって煙草の火になんて、進んで触れたくない筈だ。これまで僕は、何度イヤな思いをしたことか数知れない。こういった無神経な輩は、どんな人混みでも平気で煙草を吸おうとするから、すれ違う際は、必ず「煙草の火をよけて」歩かなければならない。実に不愉快だ。手に持っている煙草に触れて、熱い思いをしたこともある。それでも吸っている本人は気づいていないのだから、正直、首でも絞めたくなるぐらい、腹が立つ。初詣で、身動きの出来ない中、後ろにいる輩が吸っていた煙草のせいで、ダウンジャケットが焦げていたということもあった。信じられないかもしれないが、本当の話だ。こういった輩は、自分の手の中に「火」を持っていることを意識しているのだろうか。紙に移せば、火事さえ起こすことが可能な危険物を。
僕は言いたい。煙草を吸う輩が、本当に歩行喫煙が問題ないと思っているのなら、手に持った煙草を、後ろ手で右手、左手と持ち替えながら歩いてもらいたい。もしくは、煙草を手の中で回転させるのでもいい。
バカなことを言っていると思われるかもしれないが、歩行中に煙草を吸うというのであれば、指先にまで神経を行き渡らせる覚悟で吸ってもらいたいということが言いたいのだ。そんなこともできないで、無神経に腕を振って、すれ違う人に火をつきつけている現状を、僕は許せないのだから。

今回の川口市の対応は、罰則も罰金もないことから、殆ど効果はないと思うけれど、これをきっかけに、路上での喫煙に対する問題が再び提起されるきっかけとなることを願っている。いや。正確に言うと僕は、《路上喫煙》を完全に否定しているわけではないのだ。僕が認めないのは、《歩行喫煙》であって、たとえ路上であろうが、立ち止まって吸っていることまで否定する必要はないと思っている。もちろん、吸い殻ポイ捨ての問題はあるけれど、それさえ始末ができるなら、法で規制するほどのものとも思えないからだ。止まって静かに吸っていた人まで規制してしまうばかりに、開き直って、歩きながら(逃げるように)吸う人を促進することになってしまわないか、逆に不安を感じるのである。その流れで言うと、健康増進法などという謎の法律にかこつけて、駅から喫煙スペースが撤廃されてしまったことも、心配だ。唯一残っているJRにしても、喫煙所はかなり大きな(場所的・時間的)規制を受けているようである。もちろん、タバコやタバコの煙を迷惑に感じる人のために、公共の場である程度の規制が出てくるのはやむを得ないだろう。ただ、各所での規制をいくら厳しくしようと、我慢できない喫煙者は多い筈で、そういった輩が、外で吸いたくなったらいったいどうなるか。僕には、歩行喫煙に流れて来る気がして仕方がないのだ。

歩行喫煙、許すまじ。なぜ、こういった無法状態がいつまでも放置されているのだろう。僕にとっては、郵政民営化なんかより、よっぽど重要な法改正テーマだ。


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