餃子ランナーは電子機器の夢を見るか?

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週刊Gallop緊急連載に思う

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競馬週刊誌のGallopが、今日発売の2/13号から緊急連載をスタートさせた。
タイトルは「トウカイテイオーの再来! Deep Impact衝撃の向こう側」という
もので、その名の通り、衝撃的なレースぶりで連勝中のディープインパクトを
特集している。
http://www.keiba.net/gallop/sgallop.html


ディープインパクトの凄さについては、前に僕も言及した。
http://d.hatena.ne.jp/ICHIZO/20050123#p1


あの若駒Sを見た人なら誰でも、器の違いを実感している筈だ。
2着だったケイアイヘネシーが、昨日の共同通信杯で惨敗したことにより、
「相手が弱かったんだよ」と、したり顔で言ったりする輩がいるかもしれない。
しかし、あの若駒Sに限っては、相手関係をどうこう論じても意味がないと思う。
ディープインパクトだけが別次元の脚を使っていたのだから、他の馬たちは、
2着だろうが3着だろうが全く無意味なレースだったからだ。


僕としては、アグネスタキオン以来の衝撃を感じた馬であったし、自分の
ペーパーオーナー馬でもあるから、大いに期待をしている。
が、しかし、それでも今回の特集には違和感を感じるのだ。


いくらなんでも、まだ緊急特集をするには早すぎるのではなかろうかと。
圧倒的な強さを見せているといっても、レースとしてはまだ2戦であり、
重賞も未経験だ。
3月の弥生賞では、2歳王者のマイネルレコルトとの対戦も控えている。
昨日のストーミーカフェを尺度にしても、この王者は強敵だ。
連載を行うならば、弥生賞が終わってからでも遅くなかったのではないかと
僕は思うのである。


その強さを語るなら、当然なくてはおかしい武豊のコメントを、連載第1回に
用意できなかったことが、性急な特集であることを暗示していないだろうか。
おそらく連載が盛り上がってきたところ(弥生賞前後?)で、きっと登場するの
だろうが、今の時点で「トウカイテイオーの再来!」と謳って、安田隆行のコメント
までとってくるのは如何なものかと思う。


そもそもトウカイテイオーとディープインパクトのイメージが僕にはどうしても
重ならないのだ。
常に安定したレースぶりを重ねてきたトウカイテイオーと、荒削りながら猛烈な
凄みを感じさせるディープインパクトは全く違うタイプだと思う。
トウカイテイオーは、G1レースを4勝もした紛れもない名馬だが、その全12戦で
ただの1度も、上がり34秒台の脚を使っていないのだ。
(1年ぶりの出走で、奇蹟のラストランとなった有馬記念の35秒0が生涯最高)


デビュー2戦で、上がり33秒台の脚を連発したディープインパクトとは、どう
考えても異なったタイプの馬に決まっているではないか。
それがどうして再来となるのだ。


同じ若駒Sを勝っているという点で再来と呼ぶのだろうが、両馬は、その前の過程も
その後の過程も異なっている。
(トウカイテイオーは若駒Sの前にオープン特別を勝っているし、若駒S後も
重賞路線は歩まずに若葉Sを選択した)
これをこじつけと言わずして何と言おう。


デビュー以来衝撃的なレースを見せ続けたという点で、僕は、アグネスタキオンとの
類似性を感じているが、だからといって、むやみにアグネスタキオンと比較しても
意味がないと思う。


ディープインパクトは、他の馬の再来なんかではない。
あくまでディープインパクトなのだ。


現時点で「勘違い」再来特集が組まれてしまうのは、Gallopならではの勇み足だが、
今後はそんな特集も笑い飛ばしてしまうほどの、圧倒的な強さを期待したい。


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