ということで…。
戸山公園・大久保地区のジョギングコースを淡々と走った後、僕は、気分を変えて、「もうひとつの」地区に訪れることにした。
その地区は、明治通り越しにあるため、僕は、信号を渡って、歩道を進んでいたところ、とある定食屋が目に留まった。
営業時間は朝6:00から。
手元の時計では、あと10分くらいで開店の時間だった。早いなぁとは思ったが、新宿に近い地域でもあるし、まぁ、それなりの需要もありそうだ。
この情報だけならば、ふーん、という感じで通り過ぎていたに違いない。
しかし、こんな看板を見てしまうと、その考えは大きく変わる。
なんと、「餃子定食」という文字があるではないか!
しかも店の看板メニュー的な扱いになっている。
餃子ランナーとして、これは見過ごすわけにはいかない。
開店するのを待とうかとも思ったのだけれど、いざ餃子を食べてしまうと、もう、走る気分にならないだろうから、それは、ラン後のお楽しみにとっておくことにした。
ということで…。
戸山公園・箱根山地区に到着。
その名の通り、「箱根山」を中心とした、縦長の公園になっている。
新宿区にあるのに、なぜ「箱根山」というのだろう…と思って、少し調べてみると、以下のようなことがわかった。
この地は、かつて尾張藩2代藩主の徳川光友が所有していた庭園内にあった人造の山で、庭園には、小田原の宿場町を模した町並みがあったのが由来とのことだった。
今では、庭園の面影も箱根のイメージもまるでないけれど、まぁ、全国各地に「○○銀座」があるようなものだろう、と、僕は勝手に解釈した。
園内は、豊かな木々たちが生い茂っており、強烈な日差しを遮ってくれる。
ランナーたちは、主に大久保地区を走っているからだろうか、こちらの地区は非常にのどかで、散歩をしている人たちが多かった。
犬を連れている人たちも多く、愛犬家たちのオアシスになっているようだ。
いざ、箱根山へ登山だ!
数十歩の階段を上ると、あっという間に、その麓へ到達。
そこからは、ちょっと急な階段を上ることになる。
以前この地を訪れた時は、この階段を上らずに走り抜けてしまったため、僕にとっては、初めての箱根山登頂。ちょっとドキドキした。
30秒で登頂完了w
山頂には、犬もくつろいでいた。散歩の犬さえ、簡単に上ってこられるぐらいなのだから、実にあっけない山だ。
が…侮ってはいけない。
標高44.6mの、この「箱根山」は、都心最高峰なのである。
その山頂広場には、こんな案内も掲示されていた。
登頂証明書!
そこから1km地点にある戸山公園サービスセンターで自己申告すれば、証明書をもらえるというのだから驚く。
営業時間の関係で、この日は取得できなかったが、今度訪れた時には、是非もらっておくことにしたいと思う。
山頂からの景色は、公園内の木々が見えるだけで、特筆すべきものはなかったため…。
すぐに下山。
起伏の大きな不整地を軽くジョグして、トレイルランナー気分に浸ったあと、公園の外周を巡ってみることにした。
のどかな朝の情景。近所の人たち(?)が、新鮮な野菜を買い求めていた。
リラックスした犬たちの姿に、心が和む。
公園外周は、ちょっとした傾斜になっていて、坂道トレーニングもできそうだ。
坂を下りきったところに、「運動広場」と呼ばれる、大きなグラウンドがあった。
広大な敷地なので、ストイックに淡々と走れそうなコースではあったが、とてもそんな気分にはなれなかった。
日差しがきつすぎたからである。
グラウンド内は炎天下となっており、とても、トレーニングをできるような環境ではない。
僕は、早々に退散を決定。
そもそも、もう、僕の心はランニングから離れつつあった。
気がつけば、時刻は、7時に近い。
大久保地区、箱根山地区でのジョグ、ウォークを堪能し、僕はすっかりお腹が空いていたのだ。
ということで、僕が向かったのは、もちろん…。
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