ここのところ、連日、東京ウルトラマラソンのことばかり書いている。
ただ、それだけ、僕にとって最高のイベントだったのだから仕方ないw
エイドの素晴らしさについては、このエントリーで詳述し、水餃子の感動は別途に特筆した。
ただ、このイベントが素晴らしいのは、エイドだけじゃない。
今回は道中で印象に残った見どころについて、記録にとどめさせていただくことにする。
スタートシーン
午前7時。新宿某所から出発。
ただ、マラソン大会と違って、その情景はのどかだ。ハイタッチをしながら、スタートを祝うランナーや、いきなり歩き出している人もいる。
でも、そういった気楽さ、自由さが、東京ウルトラマラソンの大きな魅力。
チェックポイント:目黒天空庭園
このイベントでは、エイドやチェックポイントで、通過記録をとる必要があった。
出走ランナーたちには、それぞれ、専用のQRコードが準備されており、その地点に着いたら、スマホ用の東京ウルトラマラソン専用アプリ(!)を使って読み取る仕組みになっている。
そこを通過しないと、完走したことにならないので、これは非常に重要だ。
各所のエイドでは、スタッフの方が記録してくださるが、それ以外にもチェックポイントがあり、そこではランナー独自で撮影する必要がある。
アプリは、GPSと連動しているため、ちゃんとその場所に行かないと、通過記録を撮ることができない。
いやぁ、合理的でハイテクな仕組みだなぁ…と、思った。
と。
前置きが長くなったが、そんなチェックポイントのひとつが、この目黒天空公園だったのだ。
それも、入口でのチェックではダメで、庭園の上まで登る必要がある。
階段なので結構きつかったが、この地点は序盤なので、僕らはまだ元気があった。
てっぺんまで登って…チェック。
雲がないと、富士山も見えるようなのだけれど、この日は拝むことができなかった。
祖師ヶ谷大蔵:ウルトラマン商店街
ウルトラマンをイメージした街灯に、ちょっと興奮。
その名もウルトラマン商店街だ。
円谷プロダクション、円谷英二氏のゆかりの地ということで、街をあげて、ウルトラマンを盛り上げているらしい。
僕は、ウルトラマンに痺れた世代なのだけれど、恥ずかしながら、その存在を知らず、初訪問。だから、とっても楽しく走れた。
街灯には、さまざまな種類があり…。
僕が一番気に入ったのは、ウルトラセブンバージョン。
額のビームランプ、ウルトラアイに加えて、柱の色も赤に変わっていて、非常に凝っていて、感激だ。
祖師ヶ谷大蔵の駅前には、ウルトラマンの銅像も立っていた。
折角だから、みんなで、このポーズをとって記念撮影を…と思ったのだけれど、あいにく人通りがなく、断念。
驚き計画?
ウルトラマン商店街を抜けてからは、河川敷のコースに出た。
日差しを遮るものがないため、とても暑く、また、砂利道で走りにくかった。実に単調だ。
今回、僕らが一緒に走った仲間には、コースの下見ランを行ったメンバーがいた。
だから、僕らは、そのメンバーに、この先には面白い場所はないのか?と口々に尋ねた。
どうせ走るなら、単調なコースよりも、ウルトラマン商店街のような、面白いコースの方がいいからだ。
すると、そのメンバー曰く…。
「驚き計画があります。」
とのこと。
驚き計画??そんなサプライズなコースが待っているのか!…と、僕らは胸をときめかせた。
しかし、そんな僕らを実際に待ち受けていたのは、驚き計画ではなく…。
等々力渓谷だったw
驚き計画…等々力渓谷…。
まぁ、似ていると言えば似ているけれど、そう聞き違えたのは、僕だけではなく、僕ら全員。滑舌が悪いにもほどがある。
ただ、そんな「滑舌悪いランナー芸人(?)」は、道中、僕らを大いに楽しませてくれた。
今回の滑舌芸も、結果的には、僕らに《驚き》を与えてくれて、《計画》的なネタとも言える。最高だ。
と。
それはともかくとして、等々力渓谷は素晴らしかった。
とっても涼しいし、心が落ち着いて和む。
僕は、初めて訪れた場所だったのだけれど、都内に、こんなに素敵な場所があったなんて。
道幅が狭く、観光客が多いため「走りたくても走れない」というのが、これまたいい。僕らはここまで長時間走り続けてきていたため、とても大きなボーナスゾーンのように感じた。
ここは、チェックポイントのひとつでもあったのだけれど、こういった場所のチェックならば、何度でも行いたい気分になった。
しかし、今回のチェックポイントは、飴と鞭。
道中最後のポイントには、大きな壁が待ち受けていた。
愛宕神社:出世の石段
スタートしてから、50km弱。
身体は、もう、疲れてヘトヘトだ。そんな僕らに、このイベントの主宰者は、とっておきのプレゼントを用意してくれていた。
愛宕神社。「出世の石段」である。
僕は、これまでその存在を知らなかったが、なんともいい響きのネーミングで、名前だけ聞くと、昇ってみたくなる。
が…。
いやはやこれが本当にきつかった。
とにかくもの凄い傾斜で、石段と言うよりも、石壁と言いたいほど。
僕より若いラン仲間たちは、すいすいと昇っていったが、僕には到底無理で、鎖を頼りながら、這々の体で頂上に向かった。
あぁ、僕が出世できないのも道理だなぁ…。
なんとか上まで辿り着き、そして、チェック。
僕らは、最後のチェックポイントを終え、ガリガリ君経由の水餃子を堪能し、感動のフィニッシュ地点へ向かった。
毎年、そのコース設定が変わる、刺激的な東京ウルトラマラソン。
今年のコースも、実に多種多彩で、魅力的だった。
素晴らしいコースを設定してくださった主宰者、運営の方々に、あらためて感謝したい。