今月号の「ランナーズ」は、シニア向けの特集が満載だった。
ランナーズ 2017年 06 月号 [雑誌]
僕は、もう7年目の読者になるが、ここまでシニアに寄った号は、そんなになかったんじゃないかと思う。
メイン特集こそ、「トレーニングの新常識」ということで、全ランナー向けのものになっているけれど…。
トップランナー対談として、年齢別世界記録保持者の保坂好久さん(68歳)と、「あの」鏑木毅さん(48歳)の豪華顔合わせ。
鏑木さんは、僕よりも少し若いが、それでも、もう48歳。しかし、まだまだ進化し続けている、驚異のランナーだ。
(などと、僕があらためて書かなくても、ランニング好きならば誰でも知っていることだけれど…。)
僕は、この本を読んで以来、痺れっぱなし。
僕にとっては、岩本能史先生と並ぶ、ランニングの神様と思っている存在だ。
そんな鏑木さんが、10年来会いたかった「年齢別世界記録保持者」保坂さんとの対談。
何しろ、61歳にして、別大マラソンで2時間38分12秒!という、年代別世界記録を達成。
68歳になった今も衰えを知らず…なんと、今年の静岡マラソンでもサブ3を達成しているのだ。
鏑木さんが憧れるランナーというのもよくわかる。
そんな二人による対談だから、金言が満載。特に、僕のようなシニアランナーは必読だ。
タイムが落ちてきていたことを、「もう歳なので…」と思って嘆いていた自分は、まだまだ甘い、甘すぎる、と思い知らされた。
今月号の「ランナーズ」は、この対談を読むだけでも十分に価値がある。
加えて他にも、シニア向けの特集が満載だった。
今回から連載が始まった「谷川真理の速いランナーに会いたい」では…。
「フルマラソン1歳刻みランキング」の常連である、山崎常行さん(77歳)へのインタビュー。
その記録を眺めてみると…57歳でも、2時間45分というタイムを叩き出し、75歳にして、「あの」灼熱の北海道マラソンで、サブ3.5!を達成している驚異的なランナー。
いやはや凄い、凄すぎる。
さらには…。
「フォーエバー・ラブフォー」という、ジャーナリスト山口一臣さん(56歳)の連載が始まっていた。
こちらは、山口さんがワールドマラソンメジャーズ6大会制覇を目指す企画ともなっており、その戦歴は、これまで、NY、シカゴ、東京を走ってきた僕に重なる。
山口さんはボストンを制覇済みなので、僕よりも少し先行しているが、年齢もそう遠くないし、なんだかとても励みになる。
これは今後も続いていくようなので、楽しみな企画になりそうだ。
今月号には、40ページの「トレイルラン」小冊子が、別冊付録としてついていた。
毎年、この時期恒例の付録で、この付録がつくと、僕は、「あぁ、もうロードランの時期は終わって、そろそろトレイルなのだなぁ。」と思う。
僕は、まだトレイルレース未経験で、今年も出走できそうにないため、パラパラと流し読みにとどめるつもりだったのだけれど…。
その中に、こんな記事を見つけて驚愕。
「走歴28年、54歳で初サブスリー!」というランナーの寄稿だ。
僕よりも少し年上の54歳にして、自己ベストのサブ3を達成。しかも、僕も走った、今年の古河はなももマラソンで達成、となると、その内容に惹かれずにはいられない。
「山を走ればロードも速くなる!」のか…と、唸りながら読み耽った。
確かに、知り合いのラン仲間たちも、トレイルレース経験後、どんどん速くなっていった人が多い。
ということで、僕も、今年こそは、トレイルに挑戦しようかなぁ…と思い始めている。
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