あの日。大阪マラソンコースの御堂筋で。
僕は、感激のシャッターを切り続けた。僕にとって、それは、長年願い続けた夢の瞬間だったからだ。
今を遡ること4年半前。
ひとり大阪マラソンを敢行した時の記憶が甦る。
僕は、3年連続で外れ続けた大阪マラソンが悔しくて、どうしても、大阪の地を走りたくなったのである。
夜明けの時刻だったので、車が全く通っておらず、御堂筋はガラガラ。
僕は、この道のど真ん中を走り続けたい!という欲望に駆られたことを思い出す。
もちろんそれは自殺行為なので、何とか自制したけれど、いつか大阪マラソンで、その夢を実現したい!と願い続けた。
しかし、大阪マラソンは僕に冷たく、その後も3年連続落選。悔しくて悔しくて仕方がなかった。
だから、7年目にしてようやく、今年の出場が叶った時、僕はこの御堂筋の情景を、御堂筋を走れる感激を、何とか記録に残しておきたいと思ったのだ。
今回、そんな僕の願いを叶えてくれたのは…。
大阪マラソンレース時限定で、奇跡の復活を遂げてくれたCyber-shot DSC-TX5。
とにかく軽くて小さいため、掴みながら走れるし、ピントもすぐに合うし、一瞬でシャッターが切れる。
「走りながら撮る」ことのストレスを、ほぼ感じることのないカメラだから、御堂筋の情景を撮るには、まさに、もってこいのガジェットなのである。
大阪マラソンスタート直前。
スタート位置が結構近いように見えるのは、ズーム撮影効果によるもの。
TX5は、超コンパクトながら4倍ズームを有しているので、本当に素晴らしい。そういった点も、スマホにはできない魅力だ。
号砲!
ランナーたちは、報道陣のカメラに向かって感激を表しながら走り始めた。
そこからしばらくの間、僕は、写真を撮らずに走った。
ランナー渋滞でごった返していたし、僕も、大阪の街を走れる喜びに浸っていたからだ。
しかし、5km地点を過ぎ、遂に、念願の御堂筋に出た時は、やっぱり写真を撮らずにはいられない、と思った。
あぁ、僕は遂にここを走ることができたんだ!
そう思いながら、嬉しくて、僕はシャッターを切り続けた。
撮影中、僕のスピードは、ほぼ落ちることがなかった。むしろ、感動で嬉しくて、ラップが早くなっているほど。
そんな状態で、このレベルの写真が撮れるのは、やっぱり、コンデジ、Cyber-shot DSC-TX5の力。スマホでの撮影では、そうはいかないと思う。
大阪マラソンのコースは、御堂筋を抜けたあと、いったん大阪城公園方面まで向かう。そこで折り返す設定になっており、15km地点手前ぐらいで、再び、御堂筋に戻ってくる。
2度目の御堂筋が、これまた感激だった。
御堂筋いっぱいを使って、すれ違うランナーたちの情景。
いやはや最高だ。僕は、またしてもここでシャッターを切り続けていた。
たぶん、このあたりで、僕は、てつさん(id:tetsu-san)に目撃されている。
僕はまだ、てつさんとお会いしたことがないというのに、てつさんの記憶に残っているほどだから、写真を撮りまくっている姿が、相当奇異に映ったのかもしれない(汗)
しかし、この時点で僕は、自分が変だと言うことなど全く考えておらず、ひたすら陶酔しながら写真を撮り、御堂筋を走り続けていた。
キタからミナミへ。
道頓堀のグリコ写真も、走りながらカメラに納めることができた。
なんばに到達!
このあたりは、まだ17km地点ぐらいだと思うのだけれど、僕の身体はかなり疲れていた。
ここからしばらくは、千日前通を数km走り、折り返してまたなんばに戻ってくるのだけれど、その道程がとても長く感じたほど。
長年の念願だった御堂筋ランが終了してしまったことも、僕の心を弱くしてしまったのかもしれない。
写真を撮っている余裕もなくなり、僕は、ランに専念することにした。
この時点では、まだ、十分にサブ4を達成できるタイムだったが、1km走るたびに僕のラップは落ちていき、脚も動かなくなってきていた。
僕の大阪マラソンは、御堂筋ランを果たしたことで、もう終わってしまったのかもしれない、とまで思った。
しかし、それは大きな間違いだった。
30km地点を過ぎ…這々の体になっていた僕を、極上の癒やしスポットが出迎えてくれたからだ。
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