この週末…。
僕は、約20年ぶりにベトナム・ホーチミンを訪れた。
当時に比べると、街並みは格段に進化。近代的な建物が増え、夜には、ネオンサインなども華やかに煌めいていた。
しかし、相変わらず市場は活気に溢れていたし、道路の喧噪ぶりも当時のままだった。
そして、その道路の喧噪に、大きな役割を与えていたのは、昔も今も…。
バイク…
バイク…
バイクだった。
いやぁ、凄い。本当に凄い。目眩がするほどのバイクの海。
車の前にでも平然と入り込んでくるので、車はクラクションを鳴らしまくり。
いったん目の前のバイクを追い払っても、次から次へと出てくる。
とにかくバイクの方が圧倒的に数が多くて強いため、車もスピードを出すことができない状態だ。
25年前…。僕は、道を渡るのにも相当苦労したことを思い出す。
横断歩道では、日本のように、自分から一時停止などしてくれるバイクなどない。
信号もあることはあるが、たとえ信号が青であっても、左折バイク、右折バイクが、高速で突っ込んでくるので、油断は禁物。
バイクは、歩道にもバンバン乗り上げて走ってくるため、例えば《歩きスマホ》なんかしていたら自殺行為。
とにかく、歩行者は常に油断できない土地だと言える。
バイクという乗り物だけが突出している、というのが、ここホーチミンの大きな特徴。
他の東南アジア諸国では、バイク以外に、三輪タクシー(トゥクトゥクなど)もよく見られるが、この地では皆無。
かつて、ベトナムの特徴的な乗り物だったシクロ(三輪自転車)も、いない。
まさに、史上最強のバイク天国なのである。
加えて凄いのは、バイクの2人乗り、3人乗りが普通だということ。
なんと、「大人2人子供2人の4人乗り」までは合法(!)とのことなので、法律的にも、バイク乗りはかなり優遇されているような気がする。
ただ、そんな無敵のバイクにも、弱点はある。
スコールだ。
この時期、ホーチミンは雨期となっているため、夕方を中心に強烈な雨が降る。
たとえ雨の日であっても、バイカーたちは、合羽を羽織って悠然と3人乗りをしていたりする。
しかし流石に、雨が激しくなってくると、そうもいかなくなるようだ。
容赦ないスコールが、延々と続くと、道路を占有しているバイクの数が減り始め…。
見当たらなくなってしまった。
バイク天国でも、こんな状態になることがあるんだなぁ…と、僕は少しだけ驚いた。
それにしても…。
いつもいつでも「足代わり」となっているバイクが使えない時、ホーチミンの人たちは、いったいどうやって移動しているんだろう?
ちょっと疑問に思ってしまった。
今日のエントリーは、ただ、これに引っかけて書きたかっただけw
この時の原田知世、ホントに可愛かったなぁ…。(今も素敵だけど)