餃子ランナーは電子機器の夢を見るか?

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「箱根駅伝2019(往路)」鶴見中継所で、中大と大東大に感動した朝

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1月2日は、箱根駅伝観戦の日。

僕は、もう、かれこれ20年以上観戦を続けている。自分が、ランナーとして走り始める前から、箱根駅伝を見るのが好きだった。

僕の母校である中央大学が、箱根駅伝の古豪であり、学生時代から応援していたということが大きな理由だけれど、それを抜きにしても、大好きなイベントだ。

ここ10年は、カメラを抱えてリアルタイム観戦をしており、このブログでも、例年エントリーを書かせていただいている。

これまで僕は、もっぱら途中の沿道で応援していたが、今年は、鶴見中継所付近での観戦を決意。

今年の10月、横浜(まで)マラソンを行った際…。

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横浜(まで)マラソン2018、完走! - 餃子ランナーは電子機器の夢を見るか?

中継所付近にある、このブロンズ像を見た時、感動したことを思い出したからだ。

駅伝好きとしては、一度は、この、襷を繋ぐシーンを生観戦してみたかったので、僕は、ちょっとワクワクした。

…が、僕は実に甘かった。

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今朝、電車を乗り継いで、中継所の最寄り駅となっている、京急・鶴見市場駅に到着。

駅を出てから数分程度、道なりに歩き、走路を見渡せる歩道橋に登った時、僕は、自分の愚かさにようやく気がついた。

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走路脇の沿道は、二重三重の人だかりとなっており、とても快適に観戦できる環境ではなかったからだ。

それもその筈…僕はあまりに到着が遅すぎた。

僕が京急の鶴見市場駅に着いたのは、午前8時半。

箱根駅伝は午前8時スタートなので、すでに選手たちは、大手町を出発しており、刻一刻と鶴見中継所に向かっている。

大手町から鶴見までは21.3kmあるが、駅伝選手にとって、そんな距離はあっという間。

鶴見中継所の通過予定時刻は、以下のように表示されていた。

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9:02!

僕だったら、ベストタイムで走っても、9:40ぐらいになりそうなのになぁ(←比べる意味なしw)

到着まであと30分ぐらいしかないのだから、大混雑になっているのは当然。

僕は、到着時刻に関して、ろくに調べもせず、また、中継所ならではの混雑も予測できないまま出発した自分の甘さ、愚かさを呪った。

しかし、もう、あとの祭り。

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人だかりの壁後方に、なんとか居場所を見つけたけれど、襷を繋ぐラインは見えそうで見えなかった。

しかし、それでも、ここまで来た以上、それで待つしかない。

1区の途中状況などについては、途中で確認してこなかったので、よくわからなかった。

が、周りの人たちの話から、どうやら、スタート直後にアクシデントが発生していたことを知る。

大東大の新井康平選手が、集団の中で転倒。左足を負傷し、それでも走り続けているらしい、ということだった。

大丈夫だろうか…と心配しているさなか、今度は、先頭集団についての衝撃的な情報が飛び込んできた。

なんと、僕の母校、中大の選手がトップ争いをしながら、中継所に迫っているというのだ。

うわ。

僕は、そんな事態を全く予測していなかったので、大いに驚き…そして、到着が遅れてしまったことをあらためて後悔した。

こんなことなら、早々に場所をキープして、最前列で中大選手を応援したかったなぁ…。

しかし、今更嘆いても全く無意味なので、僕は、できる限り、人混みの隙間からうまく選手が撮れることを祈りながら待った。

午前9時直前。まもなく選手が到着するというアナウンス。

「選手たちは疲れ切って入ってくるので、ぶつかると危険。後ろから押したりしないように。」との警告が入った。

僕は前後に十分注意しながら、息を呑んで、その瞬間を待った。

先導車が通り過ぎ、大きな歓声が上がる。

僕は、選手の顔を直接確認することが困難だったのだけれど、カメラを頭上に掲げて、シャッターを切り続けた。

あっという間に沢山の選手たちが通り過ぎたため、よくわからなかったが、何人かの選手は撮れた、と、思う。

ということで、撮った写真がこれ。

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鶴見中継所をトップで通り過ぎた、東洋大学の西山和弥選手。

なんとか写真には収まっているが、タイミングが合わずに、見切れてしまっている。

そして。

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わずか1秒差でやってきた、中央大学の中山顕選手。

全身が撮れなかったのは残念だけれど、でも、表情をカメラに残せてよかった。

その後も次々と僕はシャッターを切り続け、多くの選手を撮れたが、22番目の関東学生連合選手が通り過ぎてから、数分の時間がたった。

この時点で、帰ってしまう人が結構いたため、僕は、前の方へと進み、襷を繋ぐ瞬間を見られる場所へ移動した。

そう。まだ、鶴見中継所での襷リレーは終わっていない。

スタート直後に転倒し、負傷した、大東大の新井康平選手がやってくるのだ。

負傷した身体で走りつづけることに対して、色々な意見があるかもしれない。

でも、ここまで走ってきたのだから、何とか、母校の襷を繋いで欲しい!と僕は願った。

トップの東洋大選手が通過してから、まもなく10分になろうとしている。

そして…10分経ってしまうと、繰り上げスタートとなり、襷を繋ぐことができないからだ。

僕…いや、その場で観戦していた僕らは、皆、固唾を呑んで、新井選手の到着を待った。

繰り上げスタートまで、あと1分近くになろうとした時…。

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新井選手が通過!おぉぉ、間に合う!

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襷が繋がった!

僕は、ちょっと感動してしまったせいか、うまくピントを合わせることができず、ピンボケ写真になってしまったのが、ちょっと残念。

でも、この素晴らしい瞬間に立ち会えたことが嬉しかった。

僕は、母校中大選手の大健闘と、大東大選手の頑張りに感動しながら帰路についた。

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選手名簿が掲示されていたので、記念にこれも撮った。

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帰路では、あらためて、このブロンズ像を撮影。

大東大選手のドラマを見た後だったため、尚更感慨深かった。

その後、大東大は、戸塚中継所で襷が途切れてしまったし、母校中大は、エースの堀尾謙介選手が、2区いったんはトップに立つ(!)という大健闘も見せたが、結局往路は12位で終了。ちょっと残念な思いが募った。

しかし、まだまだドラマは続く。

ここ数年の箱根駅伝は、青山学院大学一色というムードが漂っていたので、それが崩れる可能性も出てきたことも興味深い。

明日は、生観戦ができないのだけれど、テレビでそれをじっくり堪能しようと思う。

箱根駅伝100年 襷の記憶 (B.B.MOOK1424)

箱根駅伝100年 襷の記憶 (B.B.MOOK1424)

 

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