久しぶりに、ビビッときた餃子本が登場した。
その名も「餃子マニア」だ。
都内には、「ギョウザマニア」という餃子専門店があるのだけれど、その店と、直接の関係はない(その店を紹介したコラムページはある。)ようだ。
なんと言っても、キャッチコピーが格好いい。
《人生で最高のヤツを食べないか。》だから、ロマンに溢れている。
餃子は、ただ餃子というだけで最高だから、最高の二乗だ。
目次はこんな感じ。
メイン特集は、「旨い餃子のつくりかた」として、餃子名店が多数掲載されている。
- シェフが作るハイエンド餃子
TEXTURA/CHEF' S/新富町 湯浅/幸せ中国料理 ローズ上海/龍圓
- 愛され王道餃子
您好/おけ以/蘭蘭酒家/中国家庭料理 大連/亜細亜割烹 蓮月
- 進化形サプライズ餃子
ダンジー餃子/餃子バル 餃子の花里/恵比寿 七福餃子楼/WASH1N TOKYO
僕の訪問したことのない餃子店も多数あり、まだまだ僕は修餃が足りないなぁと実感。
1軒ごとに、餃子の味や店の紹介もしっかりされているが、さらに素晴らしいのは、秘伝のレシピが紹介されていること。
こんな感じで1工程ずつ丁寧に紹介している店もあり、「そこまで書いていいのか?」と思うほど。素晴らしい。
まぁ、どんなに同じ材料で同じように作っても、店で作るのと同じにはならないのだけれど、でも、非常に有用だと思う。
他の企画ページも魅力に溢れている。
- “旨ジェニック餃子"を探せ
ダンプリングタイム 餃子時間/線條手打餃子専門店/餃子酒場 餃、/GYOZA SHACK/Pot Sticker's Tokyo/GYOZA!365
インスタ映えしそうな餃子が満載。僕は、インスタはやっていないのだけれど、《ブログ映え》もしそうなので、今度じっくり取材(?)に行かなければと思っている。
とりわけ、僕が一番惹かれたのは、この餃子。
餃子の上に、イクラ!
いやぁ、これは美しい、食べたい!僕は、イクラが大好きなので、たまらなかった。
その名も「お刺身餃子」というらしい。
記事を読んでさらに驚いたのは、その具。
もっちりとした皮の中に、ネギトロとたくあんが入っている!というのだ。
僕は、味の想像がまったくつかないのだけれど、これは是非食べてみたいと思った。
店は大阪の天満にあるようなので、すぐに行くことはできないけれど、天満は、僕の大好きな場所。
今度大阪に行ったら、必ずこの店にも寄ってみたい。
- 日本全国 激シブ餃子屋 大捜査網
餃子や/ぎょうざの店 清ちゃん/餃子坊 豚八戒/旭軒 春吉店/べんり屋 玉玲瓏/博多屋台 武ちゃん/餃子天国/赤春園/餃子専門店 黒兵衛
この特集も素晴らしい。《激シブ餃子屋》として、全国各地の、風情ある餃子店が紹介されている。
黒兵衛、懐かしいなぁ…。
6年前、僕は、JAL修行の時に訪れ、そのレトロな店構えとシンプルな餃子に感銘を受けたことを思い出す。
広島の清ちゃんや、那覇のべんり屋 玉玲瓏は、以前に現地へ行った時、入れなかった悔しい記憶があるので、いつか絶対に行かなければ…と、あらためて思った。
- 餃子マニアたちの“コレイチ"
クック井上/池山千尋/中川正道/下関マグロ
- マリアージュ餃子の極意
こういった特集も、まさに餃子通向けで、非常に参考になる。
僕は、「おぉ、そうなのか」と唸りながら読んだ。
この本が、まさに《餃子マニア》だと思ったのは、餃子や店舗の紹介だけではない。
餃子目線のフライパン選び、という企画が、これまた秀逸だった。
浅草かっぱ橋道具街の老舗「飯田屋」6代目店主、飯田結太さんが、直々に《餃子焼き》用フライパンをセレクションしているのだ。
とりわけ…。
このフライパンは、実に魅力的だった。
見るからに重厚な作りは、凡百のフライパンと一線を画している。これならば完璧な餃子が焼けそうに思えた。
僕は、思わず買いたくなったのだけれど、その値段を知って驚いた。
「飯田屋」のWebサイトで限定販売されており…
なんと、32,400円もする!
しかも、商品ページには、肉焼きフライパンとして紹介されており、餃子じゃないのか?とツッコミたくなった。
ただ、究極の「焼き」フライパンということで、餃子だけじゃなく、肉「も」美味しく焼けるのであれば不満はない。
一生美味しい餃子が食べられるのであれば、投資してみてもいいかなぁと…考えて迷っている。
奇しくも、一昨日、マツコの知らない世界で《フライパンの世界》が取り上げられ、飯田結太さんが登場。
前述の「餃子焼き(肉焼き)」フライパンであるエバーグリル窒化鉄は紹介されなかったようだが、それでも、番組の影響で売り切れになる可能性もありそうだ。
量産がきく商品ではないと思うので、いったん品切れになると、入荷までしばらく時間もかかるだろうからなぁ…。
悩ましい。