昨日発表された、折りたたみスマートフォンの「Galaxy Fold」。
モバイラーの間では、大きな話題になっている。
僕も一応、モバイラーの端くれだし、ガジェット好き、ギミック好きとしては見逃せない端末だ。言及せずにはいられない。
が…その前に、まず、おことわりをさせていただく。
僕は、この端末…Galaxy Foldの「性能」については、全く興味がない、ということだ。
最新のプロセッサ、6台のカメラ、超大容量バッテリ。アプリを3つまで同時に展開できるマルチタスク。
Galaxy Foldには、天下のSamsungが詰め込んだ、渾身の技術が詰め込まれている。
しかし、今回僕は、それらを無視し、このガジェット最大の特徴である《折りたたみ》ギミックのことだけを語らせていただく。
Galaxy Foldは、閉じた状態だと、4.6インチ画面のスマートフォン、開くと7.3インチのタブレット的に使えるようになっている。
以前から、これと似たような端末が、あることはあった。
例えば、このスマートフォンだ。
しかし、あらためて比較してみると、【似て非なるモノ】であることがよくわかる。
この端末、docomo「M Z-01K」は、なんと、液晶側を「外」にして折りたたむスタイルだから、使いにくいこと夥しい。
「折りたたみ大画面」スマホというよりも、「2画面液晶」スマホというイメージなのだ。
開いて、タブレット的に使うこともできなくはないが…。
こんな状態。
個人的には、これで動画などを見ても、継ぎ目が気になって集中できない。
それに比べると、今回のGalaxy Foldは、かなり洗練されたイメージを抱く。
スマートフォンスタイルから、ぱっと開くと、利用中の画面を引き継いだ形で大画面に変身。
そう。これでなくては、折りたたみスマートフォンとは呼べまい。
公式のWeb動画などを見る限り、タブレット状態でも、中央の継ぎ目などは感じられないし、とてもシームレス。デザインも素敵だ。
意味もなく、開いてパカパカしたくなる。
「ネタ」としては非常に面白いガジェットであり、購入したら、きっと、いろんな人に見せたくなる、筈。
ただ…。僕は思う。
個人的には、ひと通りのお披露目が終わったら、飽きて使わなくなってしまうような気がするw
スマートフォンとしては、ちょっと分厚くて重たくなるだろうし、タブレットとしては最小クラスのサイズ。
となると…。
コンパクトiPad SE&大画面iPad Proの最強コンビに惚れ込んでいる僕の指向性とは、完全に異なるからだ。
そんな組み合わせのガジェットに、果たして
$1,980(約22万円)*1
もの価格を投資できるのか?
いや、とてもとてもできない、というのが僕の結論。
前述させていただいた通り、この価格は、もちろん、最新鋭の性能と技術込みだから、それに魅力を感じる人もいるだろう。
ただ、僕は、《折りたたみ》ギミック付与が、高価格に繋がっていると思うので、やっぱりどうしても手が出ない。
これだけの価格を払うのであれば、最新のスマホとタブレットが、セットで購入できてしまうからだ。
もちろん、このギミックゆえに、 「2台持ちしなくて済む」というのは便利なのかもしれない。
ただ、2台持ちには2台持ちの便利さもある(左手で電話をしながら、右手でWebを確認する、など)し、もしも飽きたら、1台ごと入れ替えることもできる。
しかし、このGalaxy Foldでは、そうはいかない。
ということで、見送り決定、だ。
パカパカ開いて変身するギミック…が恋しいならば、僕にはこの2台がある。
開いた時の変身っぷり、ギミックとしての凄さ*2は、決してGalaxy Foldに負けていない。
今回、あらためてパカパカ開いてみて、僕はそのギミックに感動。
ガジェット史に輝く名機だと思う。