驚いた。
ランナーならば誰でも知っている、小出義雄監督の訃報が流れてきたからだ。
小出監督は、先月行われた名古屋ウイメンズには顔を出していた。
そして、月末に、マラソン指導の第一線から退くという宣言をなされたばかり。
もしかすると、監督は、この時に「覚悟」をしていたのかもしれない。そう考えると、どうにもこうにも切なくなる。
偉大な指導者を失ってしまい、マラソン界にとっては大きな損失だろう。
監督の愛弟子である、有森裕子選手や高橋尚子選手の追悼コメントを読むと、切なさで胸が痛む。
有森選手の銀と銅。そして…Qちゃんの金メダル。
オリンピックの女子マラソンで、3大会連続のメダルに繋がったのは、間違いなく、小出監督の大きな功績だろう。
僕は、まだマラソンを始めたばかりの頃、この本を買った。
マラソンは毎日走っても完走できない 角川SSC新書
この本には、小出エッセンスが凝縮されている。
走るための準備、練習メニュー作りから、レースでの走り方まで詳述されており、僕は、それに大いに助けられたことを思い出す。
続けて、この本も購入。
小出義雄のマラソンの強化書 (単行本)
こちらは、そんな小出エッセンスについて、図表を使って紹介した本だ。
全般的に、見開き2ページでの項目立てとなっており、非常に読みやすい。
また、「サブ4」「サブ3.5」を達成するための実践練習法も掲載されている。
そうだ。思い出した。
数年前…僕は、このページの教えに従って、「10kmレース」→「かすみがうらマラソン」を連戦したのだった。
その結果、本番でしっかりと息がもち、サブ3.5&自己ベストを達成したのだ。
あぁ、僕にもそんな時代があったんだなぁ…。
残念ながら、僕の記録はその時をピークに下がるばかり。
座骨神経痛を発症してしまった上、加齢による衰えも加わって、最近は不甲斐ない成績が続いている。
でも。僕は思った。それは、単なる言い訳。今日、小出監督の本を読み直してみて、あらためて悟った。
今こそ初心に帰ろう。監督の教えに従って、しっかりと練習をしていこう。
著書のオビで輝く、その笑顔に向かって、僕はそう誓った。
小出監督、どうぞ安らかに。合掌。
30キロ過ぎで一番速く走るマラソン サブ4・サブ3を達成する練習法 (角川SSC新書)
- 作者: 小出義雄
- 出版社/メーカー: 角川マガジンズ
- 発売日: 2013/11/09
- メディア: 新書
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