素晴らしい。素晴らしすぎる企画だった。
スタートは、どこからでもOK。どんな方法で行ってもOK。当日午後2時までに、ゴール地点の江ノ島ヨットハーバーに集合。
その後、みんなで、江ノ島の素晴らしい情景を見ながら、飲む!
実に魅惑的なイベントじゃないか。
これは、僕のラン仲間が、年2回(春・秋)の連休時に企画しているもので、僕は、去年、その存在を知ったとたんにワクワクした。
が…前回は参加できなかった。
開催日が、忌まわしき休日出勤と重なってしまったからだ。
今回も、休日出勤の可能性があったのだけれど、ギリギリでそれを回避することができた!ので、参加させていただくことに決定。
僕の家から江ノ島までは、電車で行けば2時間程度。しかし、折角ならばやっぱり走って行きたいので、地図アプリで計測してみると、65km程度だった。
制限時間(PM2時までに到着)もあるし、ひとりで走るには少し長いなぁ…という気もしたが、多分大丈夫だと思い直した。
なぜなら、僕は…。
去年のGyoza Weekには、東京~宇都宮100kmを完走しているからだ。
それに比べれば、全く問題ない。
去年も、70km地点を超えた小山あたりでは、まだまだ元気だったし、午後2時前に到着していた。*1
天気予報によれば、最高気温が28℃ぐらいになるという予報だったので、若干不安がよぎったけれど、まぁ、去年の宇都宮行も暑かったし、暑さには強いタチだと思っているので、乗り切れると思った。
もしも身体が変調し、間に合いそうもなくなったら、電車に乗って向かえばいいだけだったので、その点でも安心だった。
ということで…。
午前4時。
明けの明星が輝く夜明け前。僕は、もう、既に走り始めていた。
江ノ島までの距離は、アプリ計測上で65km。途中のロスや誤差なども考え、僕は、最大70kmぐらいになる可能性もあると思った。
途中、信号待ちも多数あるし、ゆったりのんびり休憩しながら行くことを考えると、到着までには相当時間がかかりそうだ。
しかし、午前4時に走り始めていれば、制限時間までは、14時間もある。それだけあれば余裕も余裕…だと(この時点では)思っていた。
僕の家からしばらく走ると、コースは、いつしか東京マラソンのコースを辿る形になっていた。
仄かな朝焼けに包まれた東京駅舎。
そう言えば、今年の東京マラソン前日、この駅舎は、素晴らしい朝焼けに輝いていたんだよなぁ…ということを思い出す。
そう、僕は、今年からの新コースとなった、スタート&ゴール地点を試走したのだ。
悲しいかな、「本番」に出ることはできなかったけれど、いつか、この情景を見ながらゴールしたいなぁという思いが、再びこみ上げてきた。
ここから少し走って…。
東京タワーの辺りに来る頃には、空はすっかり明るくなっていた。
高輪地点。
新コースの東京マラソンでは、36km地点あたり。ここで折り返して、感動の東京駅ゴールに向かうのだ。
しかし、今回、僕の目的地は、東京駅ではなく、江ノ島。
案内板には、横浜まで25kmという表示が出ているけれど、その先、ずっと先なのである。
太陽はぐんぐん高くなってきて、猛烈に暑くなりそうな気配。
それを考えると、僕は、ちょっとブルーな気分がこみ上げてきた。そんなに走れるだろうか、という弱気な気持ちにもなりかけてきた。
しかし、天は僕に優しかった。
そんな僕に救いをさしのべるべく、最高のエイドを用意してくれていたのだ。
*1:その後、猛烈な胃痛に苦しんで、残りの25kmが地獄だったのだけれど(ノД`)