危うく見逃すところだった。
SNSで話題に上っていなければ、完全に見逃していたところだ。
コンビニなどで、発売直後に表紙を見かけていたけれど…。
雑誌棚のラックではこんな風に見えたので、まさか、餃子の特集が載っているとは思えないではないか。
僕は、「dancyu」の定期読者ではなく、餃子特集の号しか購入しないので、今回もスルーしてしまうところだった。
しかし、雑誌棚からちゃんと本を取り上げてみると…。
dancyu 2018年7月号
このように、しっかりと餃子特集の文字が記載されていた。
これだけみると、ちっぽけなサブ特集に思えるかもしれないけれど、そこは「dancyu」。
凡百雑誌のメイン特集よりも充実していることは明白なので、僕はもちろん、ゲットした。
「dancyu」での餃子特集は、約2年ぶり。
前回の「餃子心酔。」特集も良かったが、今回も、また充実した内容になっていた。
特集名は、「餃子好きが、行き着くところ。」
いつもながら、タイトルセンスが素晴らしい。もちろん、タイトルだけでなく、中身もしっかり伴っている。
単なる餃子店の羅列ではなく、しっかりとしたコンセプトに基づいて構成されているのだ。
特集の冒頭では、餃界にその名を轟かせている、鈴木砂羽さん、塚田亮一さん、橘田いずみさんが登場。
皆さんそれぞれ、思い入れたっぷりに「行き着いた」餃子店を紹介している。
これを読んでいたら、また、赤坂「珉珉」に行きたくてたまらなくなってきた。
餃子王の塚田さんに、「行き着くところ」と言わしめる店。別格だ。
あの、感動の餃子会から、もう3ヶ月も経ってしまったのかぁ…。
そろそろ禁断症状が出てきたので、また、久しぶりに行きたいなぁと思った。
「最強の餃子班」による座談会も掲載。
今回の特集に合わせ、なんと108軒(!)もの餃子を食べたというのだから驚く。
匿名座談会形式になっているが、そこには、餃子店に対する敬意と愛が溢れている。流石は「dancyu」といったところ*1だ。
そしてdancyuが辿り着いた、いま食べて欲しいという店は3軒。
これから読む方の興を削いでしまうかもしれないので、ここに店名は書かない*2が、僕的には、「なるほど」と思える納得の店2軒と、未訪の店1軒だった。
未訪の店は、とても気になるので、近々是非行こうと思っている。
まだまだ、特集内容は充実。
「餃子好きが行き着くレシピ」として…。
パラダイス山元さんによる、具は牛肉だけ!という、究極の「ギュウザ」レシピ。
「宇都宮餃子」の人気店「こむさし」のレシピを紹介。
どちらのレシピも、餡の作り方から焼き方まで、懇切丁寧にステップを追って解説されているので、不器用な僕でも、作れそうな気がしてきた。*3
第二特集とはいえ、主役級の記事が満載。餃子好きならば、やっぱり絶対に買っておきたい雑誌だ。
連載企画の「餃子部通信」でも、今回の特集にあわせて、dancyu餃子部員による《ベストオブ餃子》が紹介されている。
これらを読んでいたら、僕も、餃子好きの端くれとして、自分の行き着いたところを話してみたくなった。
僕は、まだまだ修餃が足りないため、「行き着いた」などというのはおこがましい。
しかし、今後、たとえどんな店に出会っても、やっぱりナンバーワンは変わらないと思う。
そう。
この餃子、僕にとって、至福の餃子を食べさせてくれる店。
「東亭」だ。
僕は、10年前に、このエントリーを書いてこの店を激賞した。
そして、その思いは、今も薄れていない。
営業時間のハードルが非常に厳しいため、店内で食べることは本当に難しいのだけれど、それでも、僕は機会を作っては出かけていた。
本当に、本当に、心から大好きな店なのである。
僕の家の冷蔵庫には、常にこの店の生餃子が常備されており、毎年、年間100皿以上は食べている。
これからも、ずっと、ずっと、僕の主食であり続けてくれる筈だったのだけれど…。
マツコ効果で、最近は、生餃子購入のハードルも大いに上がってしまった。
しかし、やっぱり僕にとって、この店に変わる店はない。
僕にとっての「行き着く店」なのだ。
どんなにハードルが上がろうと、これからも愛し続けていこうと思う。
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*1:某タウン誌(?)などでも、こういった座談会をよく見かけるが、匿名であることをいいことに、的外れな批判や暴言が掲載されており、読んでいて悲しくなる。
*2:どうしても知りたいという人は、「dancyu」の公式Webサイトに目次が掲載されているので、そちらをご確認いただきたい。
*3:あくまでそんな「気がしてきた」だけで、実際作ってみると、似ても似つかぬようなものになるような気がするけれど(汗)