あまりのショックで愕然とした。
防水・防塵のコンパクトなコンデジ、Cyber-shot DSC-TX5が、いきなり壊れてしまったからだ。
僕にとって、このコンデジは、2台目。
1号機は、一昨年の大阪マラソンを最後に故障してしまったため、今年の5月にあらためてゲットした。
このデジカメは現行機種ではないし、それどころか、9年前に発売された商品の中古品。
だから、いつ壊れたって文句は言えないのだけれど、前日までは、全く問題なく動いていたのである。
それがいきなり壊れてしまったのだから、やっぱりショックとしか言えない。
発端は、僕の部屋の中で起きた。
先週末、日曜日のこと。僕はこれを、ランの相棒に持ち出そうと思って準備していた。
就寝中に充電していたバッテリを装着し、いざ、出発。
と思ったのだけれど、なぜか、裏蓋が閉まらないのである。僕は、何度も試行錯誤してみたが、どうしても開いてしまう。
いったいどういうことなんだ、これは。
と思ったものの、その原因がよくわからなかったため、僕はとりあえず応急措置をとった。
セロテープw
防水的にどうなんだ?とも思ったが、僕は、早く走り始めたかったし、とりあえず何とかなるだろうと考え、僕はこの状態で持ち出した。
いつもあとで後悔するのだけれど、この「とりあえず思考」が、僕のダメダメなところだ。
DSC-TX5は、途中までは全く問題なく、コンビニの写真などは、雨の中でも普通に撮影ができた。
ところが…。
いざ、この日の目的地である石神井公園に到着し、園内の写真を撮ろうと思った時、問題が発生する。
降りしきる雨の中で、電源を入れると、なぜか「ジジジジ」という音が発生。画面もブレブレ状態になってしまったのだ。
試しに、公園の看板を撮影してみたが…。
こんな感じになってしまう。
その後も、何度も再起動などさせてみたが、異常は不変。
こんな写真しか撮れないのでは、全く使い物にならない。
僕は、何でここで壊れるかなぁと思い、真っ暗な気分になってしまった。
しかし、よく考えれば、それは自業自得だ。
DSC-TX5は、防水防塵のコンデジではあるけれど、蓋が閉まらなければ、その性能は発揮できない。
セロテープでは防水にならないため、対策としては最悪。
もしかすると、セロテープの隙間から浸水し、システムに障害が問題が発生したのかもしれないなぁ…。
などと思っても、あとの祭りだった。
この日僕は、木陰などに入ったり、端末を手でくるんだりして、雨を凌ぎながら、《非防水の》iPhone SEで騙し騙し撮影。
ただこれは、とても無謀な行為だった。
僕のiPhone SEは、去年、浸水して故障している。そんな端末で、雨の中を撮影するなんて、頭がおかしい。
とりあえず、「今のところ」僕のiPhone SEは、無事に動いてはいるけれど、自分のバカさ加減に、あらためて呆れてしまった。
帰宅後。
Cyber-shot DSC-TX5の蓋が閉まらなくなってい件について、その原因が判明。
僕の1号機(こちらも壊れているが、蓋は閉まる。)と、状況を比較してみたのだ。
それでようやく僕は、故障の状況を理解した。
1号機の赤丸部分についている、小さな板のようなものが、2号機にはない!
だから蓋が閉まらなかったのか…。
と。ここでようやく僕は思い出した。
バッテリを装着する前、蓋を開いた状態で、僕は、これを床に落としていたのではなかったか、と。
軽く落としただけだったし、室内での落下なのだから、僕はまるで気にしていなかったが、その衝撃で、この板が外れてしまっていた可能性が高い。
ならば、まだ床のどこかにある筈だ!
ということで、僕はフローリングの床を這いずり回り、掌で撫でまくって、目的のブツを探した。
とにかく小さな部品だから、もう見つからないかもなぁと諦めていたころ…。
あった!
奇跡だ。
僕は大いに喜んだものの、これで事態が解決したわけではなかった。
この極小板をコンデジの該当部分にぴったりと納めるには、高度な技術が必要。
歳のせいで、細かい場所を凝視することが非常に困難になっている上に、超不器用な僕が、これをうまく装着できる気がしない。
一応、超強力な瞬間接着剤を買ってはみたものの、いざ接着剤を部品につけてしまったら、一発勝負で、スピーディに本体へ填め込む必要がある。
どう考えても、僕には失敗するイメージしか浮かばない。
それに、万が一装着に成功したところで、既に浸水、故障してしまっているなら、意味がないような気もする。
ということで…僕は別の方法を考えることにした。