餃子ランナーは電子機器の夢を見るか?

ランと餃子とデジタルガジェット。ときどき、映画や雑誌の話。言いたいことを言い捨てるブログ。

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「サロマ湖」の波が、押し寄せてきた2日間(後編)

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(承前)

たかが数キロ、されど数キロ。

元気な時ならば、口笛を吹きながら走るような距離なのだけれど、この日は違った。

風は北風の向かい風。この日の最低気温は4度と発表されているが、河川敷の体感はもっと寒く感じた筈だ。

そんな中、僕は、Tシャツと短パンの軽装備。すれ違うランナーたちは、皆、しっかりと着込んでいたので、僕だけがあまりに浮いていた。

軽快に走っているのならばまだしも、ぶるぶると震えながら、よたよたと進んでいるだけなので尚更。

この日はハーフ距離を走る、と決めていたので、何とか頑張ってしまったのだけれど、今から考えれば、そんなことにこだわっていた自分がバカなんじゃないかと思う。

それぐらい、僕はつらかった。

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何とか…荒川大橋に到達。

ここから赤羽の駅までは1kmあまり。駅にさえ辿り着けば、温かい構内、電車が待っている。

しかし、その駅までが、僕にとってはあまりにも遠い道程だった。

足が震えて、もう、歩くことさえ困難になっていたからだ。

そう。

今年、サロマ湖100kmウルトラマラソンをリタイアしたときの状況に、非常に似ている。

あの時も、リタイア後は、少し進むだけでも身体が震えて、そして、足が痛んでいたことを思い出す。

悪夢再び。

はてブロランナーには、北海道の方々も沢山いて、皆、0℃を下回るような気候の中を走り続けている。

だから、4℃で寒いなんて言ったら笑われるかもしれないが、寒さに弱い体質の僕にとっては、十分にきつかった。

ただ、それは、全て自己責任。サロマの時と同様、しっかりと防寒対策を取っていれば、防げた筈の問題なのだ。

僕は、自分のバカさ加減を呪った。呪いながら歩いた。

正直、生命の危機さえ感じたほどで、そこからは、凍えた身体を引きずって、ただ、一歩、一歩と歩くのが精一杯だった。

とりあえず、河川敷から一番近いセブン-イレブンに駆け込んで暖をとり、糖分補給のために菓子パンを購入。

僕は、精神的に余裕がなく、写真さえ撮り忘れてしまったほどだ。

本当は、もっとゆったりと店内にいたかったのだけれど、店員が、不審そうな顔で僕を凝視するので、仕方なく外に出た。

寒い!

うぉぉぉー。寒すぎる。

いったん、暖かいコンビニの店内に入ってしまっただけに、僕は、ひときわ、その寒さを痛感した。

僕は、寒さの中、震えながらパンを食べたが、その味さえもまともに感じられなかった。

できれば、もう一度コンビニに戻りたかったのだけれど、どうにも店員の感じが悪い*1ので、戻りたくなかった。

ということで、何とか駅までの道程を歩み続けて…残りあとたった500mあまり。

しかし、それでも、また耐えられなくなり、今度はファミリーマートに駆け込んだ。

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 「ファミマのホットドリンクで、あったまろ。

大きく共感。僕は、正直、このドリンクたちを身体に巻きつけながら歩きたいとまで思った。

しかし、そんなことはできないので…。 

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とりあえず購入。

僕は、店員の許可をもらって(このファミマの店員は、もの凄く優しい感じだった。)店内で、ゆっくりと呑ませてもらった。

くーーーーーーっ。

身体の中に、ほうじ茶の優しさ、温かさが染みこんでくる。いやはやたまらない。

前述のセブン-イレブンで、僕は、取り急ぎ食料を補給してしまったのだけれど、僕に本当に必要なのは、この温もりだったのだ。

そんな冷静さも失っていたことに、僕は我ながら驚愕した。

身体の中に温もりを取り入れたことで、僕は少しだけ楽になったような気がした。

それから5分ぐらいは店内にいたろうか。何とかまた動き出せそうになったので、僕は両手でペットボトルを握りしめながら、駅までの道程を歩き続けた。

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到達!

いやはや遠かった。つらかった。ほんとに、泣けてくるほどきつかった。

でも、何とか僕は辿り着けたのだ。本当にホッとした。

Tシャツ短パン装備の僕は、駅の構内でも、電車の中でも違和感たっぷりだったけれど、そんな人目など気にしていられる心の余裕はなかった。

僕はただ、何とか生還することができる喜びで、胸がいっぱいだった。

その後…。帰宅し、家で暖をとった後は、すっかり回復。

昼には、餃子の王将に出かけて500円割引券をゲットまでしている。現金なものだ。

夜は、職場系ラン仲間との忘年会で、所沢まで繰り出した。

最高に楽しい会だったのだけれど、途中、一瞬だけ僕の心は沈んだ。

サロマの話が出たからだ。

僕は、毎年、この仲間たちとともにサロマ湖100kmマラソンに出場しているから、必然的に、今年のサロマについても、今年の話題に上る。

僕は、仲間たちから、リタイアしたときの感想を、あらためて問われた。

雨と寒さのせい、十分な防寒対策ができていなかったせいだと言い訳し、「その間違いを、今日の河川敷でもやってしまって…」と、笑い話に昇華させた。

皆は大いに笑ってくれたけれど、その一方で、僕は再び、自分のバカさ加減を思い出し、憂鬱になっていたのである。

翌、25日。

仕事から帰宅すると…自宅のポストに、これが投函されていた。

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来年6月開催、サロマ湖100kmウルトラマラソンの案内ハガキだ。

今年のエントリー者には自動的に送付されるシステム(?)になっているようで、リタイアした僕にも届いた。

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 「澄んだ空気と、美しい風景のもとで」というキャッチコピーが恨めしい。

少なくとも、ここ2年は、そんな情景とは無縁のレースになっていると思うからである。

もしも来年のサロマが、今年と同じような条件のレースになると決まっているならば、僕は絶対に出場しない。

防寒対策をとればいいだけのこと、とは思ってもいるが、あんな寒い天候の中、100kmも走るのはまっぴらだ、という気持ちもある。

天候については、当日になってみないとわからないので、実に悩ましいが、ここ2年のレースで、僕は、サロマへの思い入れが、一気に下がってしまった。

サロマンブルーを目指したい気持ちはあるものの、あと5回も残っているし、それほど大きなこだわりたいという気持ちも失われている。

うーん、どうしようかなぁ…。 

 

違う自分になれ! ウルトラマラソンの方程式

違う自分になれ! ウルトラマラソンの方程式

 

 

*1:Tシャツ短パンの装備で震えている僕の姿は、異様だったかもしれないから、不審者扱いされても仕方ないかもしれないけれど…。


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