いやはや、iPod Touchの復活には驚いた。
寝耳に水とはこのことで、昨晩から、モバイラー界隈やApple好きの間で、大きな話題となっている。
来週6月3日に、WWDC19(開発者向けのAppleイベント)が開催されるため、そこで、何らかの発表があるだろうとは噂されていた。
しかしまさか、それに先駆けて、このタイミングで、iPod Touchが復活するとは。衝撃だ。
iPod Touchとしては4年ぶりの新モデルとなるが、ただ、進化というよりは、リニュアルといった趣が強い。
前世代(第6世代)のiPod Touchと比較すると、大きな変更点は、チップの強化(A8→A10)ぐらいで、あとは、ストレージ容量に若干の変動があった*1のが目につく程度。
本体サイズや重さ、カメラ性能などは変更なし。
Touch ID非搭載、ヘッドホンジャック、Lightningコネクタを搭載、という仕様も全く同じ。
要は、第6世代筐体の使い回しでCPUだけを新しくした、ということ。
だからこそ、簡単に復活を遂げることができたし、値段据え置きにもなったのだろう。
僕は、このiPod Touchに全く興味がないのだけれど、これが「刺さる」人も結構いる筈。
例えば、現在Androidスマホを使っていて、iPhoneに魅力を感じていた人などにとっては、安価に併用できるiOS端末として、大いに歓迎されるかもしれない。
Appleとしても、まさにそういった需要を狙っているのだと思う。
最近のAppleは、こういった《ちょっと昔の》《生産終了かと思われていた》ガジェットを、立て続けにサプライズ復活させている。
思えば、つい2ヶ月前にも、「iPad mini」と「iPad Air」が突如として復活したばかりだ。
とりわけ、3年半ぶりの復活となった「iPad mini」には、驚いた人も多かったのではなかろうか。
新しいiPad miniは、CPU、RAM容量、フロントカメラなどの強化に加え、Apple Pencilにも対応。
前世代に比べ、大きくパワーアップして復活を遂げた。
ただ、その筐体としては、前世代とほぼ同じ*2ものとなっている。
これは、流用できる部分はできるだけ流用し、価格を抑えて普及を目指したものではなかろうか。
Face IDを搭載せず、ベゼルレスディスプレイにもならなかったが、だからこそ、唐突な復活も可能になったという気がする。
と。
ここで僕はハタと思った。
Appleで、《ちょっと昔の》《生産終了かと思われていた》ガジェットと言えば…アレがあるじゃないか、と。
最近は、Appleの新製品発表イベント前になるたび、リーク情報(?)らしきものが飛び交い、結局、出る出る詐欺になっている、あのガジェットが。
そう。もちろん、iPhone SEだ。
このスマートフォンが発表、発売されたのは2016年の3月。
それから3年と2ヶ月が経つ。
既にAppleの製品ラインナップから消えてしまい、終わったと思われている節もあるが、だからこそ、逆に、サプライズ発表がありそうな気がする。
今年突然やってきた、Appleサプライズ復活のビッグウェーブ。
「iPad mini」(3年半ぶり)→「iPod Touch」(4年ぶり)と来れば、次は、「iPhone SE」しかないではないか。
巷では、iPhone SE2とかiPhone XEとか言うネーミングも噂されており、ベゼルレス、Face ID、大型化、などという情報もある。
ただ…僕は思う。
iPhone SEは、iPhone SEの筐体だから素晴らしいのであって、それが例えば、iPhone 7やiPhone X筐体の使い回しだとしたら意味がない。
それはそれで新しいコンセプトの端末であり、SEの後継機とは言えないからだ。
薄型化や防水性能の搭載は大歓迎だが、あくまで、現SE筐体ベースの新端末発表が、僕の理想。
最悪、現SE端末の(古くはiPhone 5からの…)筐体使い回しでもいい。
とにかく、Appleサプライズ復活の真打ちは、きっと、iPhone SEが努めてくれる!と願うばかりだ。
【修正・追記】
コメント欄でご指摘をいただいたのだけれど、「iPad mini」や「iPod Touch」は、長らく新モデルが出なかっただけで、販売は継続されており、販売終了となった「iPhone SE」とは状況が完全に異なる。
だから、正確に言うと、「iPad mini」や「iPod Touch」は《復活》ではなく、あくまで《超・久しぶりのリニュアル》ということになると思う。
僕は、このことを理解しきれていなかった。恥ずかしい限りだ。
ただ、もしも今後、「iPhone SE」(の後継)が登場するなら、それは完全に《復活》と言えるので、サプライズの流れに期待したい。